◎沖藤武彦
6月といえば沖釣りでは解禁ネタですが、なにげに各地で山開きが始まる季節。というわけで、シケで出船中止になった朝、山開きしたばかりの尾瀬へ。
この時期はミズバショウが主で、湿原の色彩に派手さはないのですが、人が少なく空気感は最高です。なにより尾瀬に上がるまでのブナ林はこの世界で一番きれいな緑ではないかと思うほどの新緑でした。
とはいえ、川があると必ず魚を探しちゃうんですけどね。ええ、いましたよ、イワナが。
尾瀬周辺は古くから狩猟、川魚漁が行われてきた場所でもあります。
てな感じで山歩きして、翌朝は海へ洗濯、じゃなかった撮影に。
まずは6月1日に剣崎沖が解禁、順調に釣れ初め、いよいよ関東周辺全域がオープン、最盛期を迎えたイサキ。
最新号では「沖釣りカレッジ」にて鈴木新太郎さんのイサキ教室を掲載、YouTubeつり情報チャンネルでは、本日18時より動画をご覧になれます。
6月4日午後6時より公開。ご視聴はこちらからどうぞ→ YouTubeつり情報チャンネル
で、同じくイサキで今年も6月を迎えて大型の群れがバクバク食っているのが初島沖。
というわけで、くだんの尾瀬から下りたその足で、7月1日発売号から始まる不定期連載&動画企画の撮影へ行ってまいりました。
この日の初島沖はナギの晴天、素晴らしいロケになりました。
ちなみにワタクシは水中撮影と空撮。使われるのは各数秒、そのほかは雑用です。
で、
6月開幕といえば湾奥のマダコですよ、奥さん!
川崎~横浜~本牧、千葉県側、そして中ノ瀬、いわゆる「ワンオク」のマダコ釣りが6月1日より本格的に出船を開始しました。湾奥といえば、今や餌木を使った竿釣り、通称「餌木タコ」がメイン釣法。
もちろん本誌もタコチームを結成、昨年、欠品が相次ぎ暴動が起きる寸前になったと言われる(うそうそ)餌木タコ専用ロッド新製品8種を、各メーカーさんよりお借りして、開幕前にまずはスタジオ撮影とヘンテコ実験でいじくり倒してみました。
今年発売された餌木タコ専用ロッド8本
撮影と実験はいたってマジメ。こちらは室内での感度実験の様子。6月15日発売号では、かなり濃い内容の餌木タコ特集をお送りします。
そして6月を待って、そう、それこそマンを持して、実釣取材へ突撃。
実釣では最新餌木タコロッドの実釣はもちろん、匂いや味でマダコを寄せるアピールアイテムも使用、果たしてその効果は……
オンラインフィッシングショーにてコマセ発言で(じんわりと)視聴者をザワつかせた根岸発光人は念願の「タコ釣りボール」実戦投入。使い始めたとたん、周りがマダコを乗せ始めたら笑うのになぁ……と思いながら撮影していましたよ、わたしゃ。
気になる最新餌木タコロッドですが、高いクオリティーの製品がズラリとそろった中でも、
「こりゃすごい」
と驚いた竿があります。
個人的な好みだけでなく、担当加藤、根岸発行人を含めた3人の意見でも、ナンバーワンでした。
おっと、これ以上はネタバレになっちゃいますので、6月15日発売号までお待ちくださいね。餌木タコロッドに迷っている方、必見ですよ!
さて、イサキ、マダコときて、忘れちゃいけないのがマルイカ。
5月に入って各地で上昇、今週は内房勝山出船でも、本当、久しぶりの好調です。
本誌主催の「沖釣りカレッジ」でも「中村イカ生のゼロテンマルイカ講座2021」を企画、たくさんのご応募をいただき抽選とさせていただいたものの、当初予定の5月は緊急事態宣言を受けて6月6日に延期、そして延期した6日も緊急事態宣言が東京都に出されていることから、募集&参加の教室は中止、中村イカ生単独での収録となります。
実は「沖釣りカレッジ」の第1回が中村さんのマルイカで、昨年、まったく同じ展開で誌上&WEBとなりました。一年後に同じ展開とは……いやはや。
主催者としては「責任」が現実として(色んな数字としても)見えてきますから、新型コロナウイルス対策の難しさと、リスク管理をどう考えるか、本当に悩ましいものです。
二択あるどちらを選択しても不平不満が出るときの決定は、信念がなくてはできません。
思えば、日本中の会社、個人事業主、あるいは全員が、そういう立場にいるんだよねえ、ここ1年以上。
そう考えると、超巨大イベント・東京オリンピックの関係者は、国も省庁も関係団体も、各セクションで最悪のシナリオも想定し、責任の所在を明確にしておかないとなりませんから、相当悩み、苦労しているのだろうなあ……と思いますよ、ホント。
さてさて。
そんなマルイカ好調をうけて、昨年制作した中村イカ生の沖釣りカレッジ動画が、1年ちかくたった今、視聴回数が伸びております。
新作は6日ロケ、7月公開予定ですので、それまではぜひ、2020年版をご覧になってくださいまし。
ご視聴はこちらからどうぞ→ YouTubeつり情報チャンネル
そうそう。昨年アップした動画でここにきて視聴回数が伸びているといえば、イカ先生・富所潤さんの「メタルスッテで釣れない5つの理由」が顕著。8カ月たって1日に1000回以上視聴されているのは、やはり全国区での人気の高さの現れでしょう。
こちらの動画も→ YouTubeつり情報チャンネル
と、いうわけで、ワタクシは今から、イカメタル(メタルスッテ)に行ってきます。
関東でも昼間のイカメタルができる日が来るといいのにね! 可能性も含めて、しっかり取材してきますよ。
それでは皆さん、また来週!