◎沖藤武彦
ども。6月11日は傘の日らしいのですが、熱中症に注意が必要な猛暑日が続く今日このごろ、イカがお過ごしでしょうか。仕事中の画面にイカが映っていると、かなりの確率で愛猫が邪魔しにくると真剣に思い込んでいるネコバカ・沖藤です。いやはや。
ありがたいことに6月に入って仕事が立て込み取材が連続することが増えているのですが、取材では結構な距離を移動するので、何日か連続する場合は24時間をパターン化させて無駄なく動くことが、ハードスケジュールを乗り切るコツになります。
簡単に記すと
起床→移動→出船→沖揚がり→帰港→移動→帰宅→充電&データ保存→風呂→食事→就寝
これが連続すると……
起床→移動→出船→取材→帰港→移動→帰宅→充電&データ保存→風呂→食事→就寝→起床→移動→出船→取材→帰港→移動→帰宅→充電&データ保存→風呂→食事→就寝→起床→移動→出船→取材→帰港→移動→帰宅
体力温存と睡眠時間確保のカギは、行動の間の「→」における無駄をイカに省くか、なんです。
そうなると朝、コンビニエンスストアで「何を食べよっかな〜」なんて悩んでいられません。
また、そんな生活を何年も続けていると、コンビニの弁当やおにぎりやパンがどれだけおいしくても、新製品がしょっちゅう出ようとも、飽きてしまいます。
これはワタクシにかぎったハナシですが、10年ほど前から、おにぎりでも、弁当でも、パンでも、コンビニの食べ物は「同じ系統の味」としか感じなくなってしまい、おいしい、とか、たべたい、とか、楽しみがなくなってしまいました。
ちょっと悲しい話なのですが、こだわりがなくなると、目的が「栄養と水分補給」と、シンプルになります。
その結果、釣行時にコンビニで買う船上食が固定化されました。
それがこのセット
「飽き」を超越すると、保存と効率とゴミの少なさが優先され、こんな感じになるんですね。
変わるとすれば、ペッパービーフが「スモークタン」になるぐらい。
で、午後2時以降まで釣りをする場合は、これにおにぎり1つか2つを追加します(中身はなんでもよろし)。
買う物が決まっていると、店舗で迷いません。しかも毎回、自宅近くの同じ店で購入していると深夜勤務の店員さんが顔と商品を覚えてくれるので、もう、レーシングチームのタイヤ交換のように素早いピットワークで送り出してくれます。
ただ、ワタクシがダイエットしているのと勘違いしてか、時折「タンパク質はこっちのほうが多いですよ」とすすめてくれたり「最近、サボってませんか?」と話を振ってくる店員さんには(朝は急いでいるだけに)ちょっと困っています。
とまあ、こんな感じで船上めしの楽しみを完全に捨ててしまっているワケですが、もし、
コンビニめしに飽きた沖藤を唸らせる商品を知ってるぜ!
という方がいたら、お便りください。
で、その反動と言うワケではありませんが、昨日はゼータクにも「キンメの食べ比べ」をしてみました。
食材は取材先でご一緒したTBさんからお土産にいただいた
「片貝沖のキンメ(中大)」2日前釣獲
「新島沖のキンメ(大)」一日前釣獲
ともに血抜き済み、で、帰宅後すぐに三枚おろしに。
上が新島沖のキンメ、下が片貝沖のキンメ
さばいている感触としては、片貝沖のほうが身がしっかりしており、新島沖は軟らかめ。とはいえ、ともに包丁の入り方も、骨からの身離れもよく、サクサクとさばけます。
で、炙ったのがこちら。
右が新島沖のキンメ、左が片貝沖のキンメ
皮をバーナーで炙ると、じんわりと脂がしみ出てきて、皮も、身も艶やかになります。個人的には、これぞキンメの真骨頂だと思っていて、さばいているときにギトギトしていなくても、ちゃんと脂が皮目や身に入っている証拠。
アップにするとこんな感じっす。
これは片貝沖のキンメ
こちらは新島沖のキンメ
うまくないワケがない! と二重否定で強調したくなるほど
やっぱりキンメはうまい!
え? 片貝沖と新島沖を食べ比べてどうだったかって?
あくまでワタクシの感想、と前置きして言うと
片貝沖のキンメは身が非常にきめ細かく舌触りが滑らか。
新島沖のキンメはやわらかでとろけるような舌触り。
ですが、これは大きさや釣ってからの時間も関係していると思います。
で、肝心の脂と甘みについては……
ともに口に入れた瞬間から飲み込んだ後まで、甘さ、香りともに絶品。
もうね、
脂の乗りがいい、悪い、なんてレベルは超越していると思いますよ、近海で釣ったキンメは。
とまあ、船上食と帰宅後の食のギャップが激しい今日このごろですが、食品が傷みやすい季節だけに、くれぐれも魚をさばいた後は、包丁や流しの洗浄または消毒なども忘れずに、ね。
それでは皆さん、手洗い、うがい、マスク(熱中症になりそうなときは無理しないでね!)と水分補給を忘れずに、週末を楽しんでください。
では、また来週!