◎沖藤武彦
ヴゥィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
事務所の入り口あたりで清掃が始まったのかと思いきや、あれま根岸発行人が空調服を着ておケイさんが写真を撮ってるじゃあ〜りませんか。
そうか、もうすぐ夏だねえ〜と思いつつ、借りてみましたよ、発行人が持っていた空調服。
in岩本町。これ、船でも使える新製品とかで、7月15日発売の本誌連載「新進機鋭」で、実釣をまじえて詳しく紹介するそうです。
空調服で実釣取材ってどうよ?と思うことなかれ。沖釣り関連用品は船で使ってこそ、その真価が分かるってもんです。
ま、動画収録で音を拾っちゃうからワタクシは着られないけどね。
そうそう、実釣取材、動画といえば、現在発売中の『つり情報7月1日号』巻頭特集「餌木タコOPEN」のYouTube動画が、本日18時よりご覧になれます。
★動画はこちら! YouTubeつり情報チャンネル ←クリックでジャンプします
最新餌木タコロッドのオモリ号数ごとの曲がりなどは誌面でしか見られないのですが、そのほか、巻頭特集の元となった取材の模様をもれなく収録してあります。
今回の取材は室内を含め、編集部で色いろ試したので、動画はいつもより自由というか、
正直言って、とっ散らかり気味。
ちなみに普段、我われが動画を撮影・編集する際は、それなりに構成を考えて進めます。
メーカーさんからの依頼で動画を制作する際には、それこそキッチリと構成案を共有したり、場合によっては台本を作ります。
それに比べると、今回の餌木タコOPENは、内容がこれまでの釣り動画とかなり違います。
今回使った餌木タコの新製品群。これね、結構苦労して撮ったのですが、結局使われたのは1カットのみ。とまあ、日の目を見ない材料が山ほどあるんです。
それら映像の屍を乗り越えて収録されたのが……これですわ
最新餌木タコロッド8本すべてを目隠しして感度実験。オモリの段階撮影(誌面にて掲載)などで観察した動きも踏まえて、まずは室内でいじり倒した時点でのインプレッション。
平たくいえば、お店でここまでやったら怒られるレベルでニューロッドをチェックします。
で、実釣では……
ヒジョーに気になる船上での寄せアイテムを試してみたり
突然、真面目に「東京湾で餌木タコを安全に楽しむための8つのポイント」を説教してみたり
そんでもって実釣で最新餌木タコロッド8本を全員で使ってみてインプレッションをまとめて
ようやく基本釣法へ!
で、なぜか正座でエンディグ。
って、基本釣法→エンディングって、もう終わりか! と思うかもしれませんが
気がつけば40分。
……はい。タコだけに乗りでグングン突っ走っちゃっいました。当初は50分近かったんですわ。
だいたいねえ、40分あれば、テレビだと1時間枠ですよ。
ちなみに、餌木タコハウツー動画を無難に作るなら
1 東京湾で餌木タコを安全に楽しむためのマナー
2 基本釣法〜根が荒いとき、根掛からないとき〜
3 検証!噂の寄せアイテムの実力!?
で、20分以内にまとめることも可能です。
でも、記事も動画も編集している加藤智晴にしてみれば
「竿に迷っている人にとっては新製品が1本でも多く出ていて解説されているほうがいい」
と考えるわけで、8本すべて、室内、実釣ともに漏れなく収録しました。たしかに、気になる竿が1本でも解説されていれば、他の時間がつまらなくても、必ず意味のある動画になると思います。
また、「安全に楽しむための8つのポイント」を担当したワタクシにしてみたら
「根掛かりや安全についてキッチリ説明しないで、餌木タコをすすめるわけにはいかない」と思うんです。
その結果、基本釣法が最後になっちゃったんですね。
まあ、ハウツー動画としては少々シュールな出来ですが、道具やアイテムをいじり倒して、釣果そっちのけで現場で色いろ考えて、なかなかまとまない様子は、ある意味
「一番つり情報らしい」とも思っています。
釣り雑誌の編集部って、そのまんま、こんな感じです。最近は動画制作が増えていますが、やっていることの本質は全く同じなんです。
だから、動画がつまらない編集部は、釣りを楽しんでいないと思いますよ。わたしゃ。
てなわけで、自分の見たい所まで飛びやすいように、YouTube動画の紹介欄にはチャプター(目次)を付けてあります。お好きな項目からご覧くださいませ。
さて。
沖縄県を除き緊急事態宣言が解除される今週末、65歳以下のワクチン接種も含め、コロナ禍はいよいよ新たなフェーズへ進みます。
船釣りでも気を抜くことなく、手洗い、うがい、体調管理、ソーシャルディスタンス、適宜マスクを忘れずに、そしてなにより……
安全第一で楽しみましょう。
皆さまの健康と安全を祈って、また来週!