◎沖藤武彦

 取材で色んな所に行くので、いつもさぞおいしい料理を食べているのだろうと思われているようですが、実は逆なんです。

 なにせ朝が早いから、取材のときは100パーセントコンビニで食べ物を買います。で、帰りに寄っても定食やラーメン屋、打ち合わせを兼ねてファミレスといったところで、何もない時や翌日も取材なら、食わずに帰宅します。

「私の身体のほんとんどは、コンビニの食べ物でつくられているわ」

 これは業界イチのタレント釣り師Kさんの金言(?)ですが、たしかに、取材が月に10日以上入るとそれに近い食生活なんです。

 でも、たま〜に、宿でおいしい料理を出してもらったり、お店を紹介してもらって大当たり、なんてことがあります。そんな宿や店には、間違いなくプライベートでリピートします。

 で、今回、あったんですよ、大当たりが。それが松坂・とんかつ野崎の「牛ひれかつ」。

 地元のルアーメーカーの社長さんに教えていただいたのですが、いやあ、最強。やっぱ、牛すごいわ! 

 ……あ、魚の話でしたね、はいはい。

 ではまず、トピックス。

「東京湾でタチウオじわっと上昇」

 6月に入ってエサ釣りでの出船が増えた東京湾のタチウオは一週目こそ苦戦したものの2週目には上昇に転じています。

 すでに模様の出ていたルアー船はエサ釣りに比べて大型が多いのが特長。なお、釣り場は観音崎周辺を軸に水深4050メートルとの情報。

 

「相模湾のシロギス復活」

 編集日誌水曜版で尾川記者がお伝えしたように、茅ケ崎沖のシロギスが復活、往年の賑わいが戻っています。このエピソードはとても深いィ話です。

 一方、アカクラゲに悩まされた東京湾でも盤洲の浅場でよく釣れており、夏にむけて一番面白い時期。今年のキスは一味違いまっせ!

 

「がんばれ、飯岡〜銚子のヒラメ」

 6月1日解禁となった、飯岡〜銚子のヒラメは動かぬ濁り潮の影響でスローな出足。今週末、シケの後に食いが上向くか注目。

 

「やっぱりイサキは盛況でした」

 で、同じく1日に解禁した剣崎沖のイサキは前評判どおり好調。各地でイサキは「ここが一番うまい」と、「おらが海のおらがイサキ」が語られますが、釣り人の間では剣崎イサキが最も脂が乗っていると好評。

「皮を引いたら、真っ白だったんだってよ」と、今、編集部でも都市伝説的エピソードが語られておりますw

 ちなみにワタクシ、イサキはきつめに塩して一週間冷蔵庫で寝かせて、汁気を完全に取ってから焼くのが一番好きです。ハイ。

 

「東京湾奥出船のマダコはどう?」

 こちらはよかった船と頭を悩ませている船の両方がいて、一概に言えなさそう。ただ、全体的に見て、小ぶりなタコが多いようです。 まだ根回り中心なので餌木タコは根掛りとの戦いでまさに「餌木地獄」になってしまうので注意と覚悟が必要ですが、あと半月もすれば平場に出てくるハズ。そうなれば餌木天国。下旬あたり、要チェック。

 

「で、今回もイチオシはマルイカでしょう!」

 現在発売中の『つり情報6月15号』でも特集していますが、まさにドンピシャで相模湾で急上昇しました。

 この週末も一番人気で、船によっては満船。釣行を考えている方は早めにご予約を!

 と、言いつつ火曜日に長井から出船してきました。この日は9〜74杯で、平均2030杯。ワタクシは39(うちムギ4)杯。

 釣り方はほぼゼロテンで、たたいて止めたら、2〜3秒で空合わせを入れる釣りがよかったようです。

 ヤル気のあるイカは、どんどん早いタイミング、つまり止めた直後に乗ってきます。リズムよく空合わせを入れているとアタリが見えてきますから、積極的にいきましょう。

 また、長めの流しになったとき、他の人が釣れているのに自分が釣れないときは、面倒でも「海面まで」回収して入れ直してみてください。

 とくに底を追うゼロテンでは、潮具合によっては自分の仕掛けがイカの反応から離れてしまっていることがあるようです。

 ちなみに当日のスタートスッテはこれ。↓

 

 で、こちらが終了時。↓

 潮が黒っぽく濁っていたせいか、水深が浅くなってきたためか、布系よりハダカ系が効果的でした。また、上のスッテにはほとんど乗らなかったため、6本でも多いぐらい。

 そんな中、一番下に直ブラで付けたチビトト4のケイムラヴァイオレット/クリアがこの日のポイントゲッター。

 ほか、ブルーとグリーンによく乗ってきました。

 やっぱり、マルイカは面白いですね! とくにこれから、水深が30メートル前後から浅くなっていく時期は最高です。今月中に、また行きたいなあ〜!

※のぼりを見てマルイカ2倍と見えたあなた、軽度のマルイカ中毒ですので、すぐに船宿へ。