◎内山高典

 梅雨が長引き日照不足で夏野菜の値段が高騰してますが、沖釣りは豊漁に沸いてます。
 中でも高位安定の3大ターゲットがマダコ、タチウオ、イサキ。
 30年前の当たり年の再来と言われている東京湾のマダコは連日乗り乗り! 初挑戦でも5〜10杯前後は釣れるはずです。釣り方は貸し道具で手軽に楽しむテンヤの手釣りが定番ですが、ファンが急増している竿釣りの餌木タコもおすすめです。
 タチウオは絶好調の東京湾と、沼津エリアの夜釣りが狙い目。ともにサイズは指2〜4本幅級と大小交じりで、いい日はトップ50本以上の釣果も上がってます。
 外房〜南房・内房、三浦半島〜相模湾、東伊豆〜南伊豆、西伊豆〜駿河湾と各地で佳境を迎えたイサキは数、型ともに最高潮。南房と東伊豆は午前・午後船で出船するのでスケジュールが立てやすいのが特徴で、午後船で釣り楽しんだ後に1泊して夜は宴会。翌日は午前船に乗るもよし、のんびり帰路に着くもよし、というプランはいかがでしょうか。


注目は夏ビラメ!

 夏ビラメは活性が高く食い込みがいいのが魅力。銚子〜飯岡エリアでは1キロ前後を主体に2〜3キロ級が交じってトップ5枚前後、いい日は10枚以上の釣果も見られます。
 当地の船長によると、今年はイワシの群れが多く、たっぷりエサを食べて身に栄養を蓄えた肉厚なヒラメが多いとのこと。
 淡泊な白身のヒラメはどんな料理とも相性抜群で、1キロ級が1枚あれば3〜4品作れます。私のおすすめは「薄造り」、「フライ」、「潮汁」の3点セット。薄造りは肉が厚い背身で、フライは皮付きの腹身で、潮汁は頭や中骨などの粗でだしを取り、骨の随まで味わいつくしてください。

まずは定番の「薄造り」


「ヒラメフライ」は、しょう油と相性抜群


シメは「潮汁」。ご飯を入れて雑炊もあり!