◎内山高典
相模湾のカツオ・キハダが激アツモード全開です! 早朝はパヤオ周りに着いたカツオやキメジでお土産をゲットし、後半は大物を狙ってキハダの群れを追う、そんな理想的な展開が継続中です。
もちろん青物だけにムラはありますが、今シーズン特筆すべきはキハダのヒット数が多いこと。船団のあちこちでキハダファイト中を示す回転灯が回り、一日でキハダを2〜3本釣り上げる猛者が増えている状況は、空前の当たり年となった2017年を彷彿とさせます。このチャンス、逃す手はありません!
参照:相模湾茅ケ崎港・ちがさき丸
さて、カツオ・キハダの仕掛けでよく聞かれることの一つが、テンビンについてです。この釣りでは大きく分けて固定式と遊動式の2種類が使われますが、どちらを使えばいいか迷う人が多いようです。
■ビギナーは迷わず固定式テンビン!
構造がシンプルな固定式の片テンビンは、扱いやすくオマツリしてもほどきやすいのが長所です。またキハダが走ったときコマセカゴが潮の抵抗を受けるため魚が早く弱るとも言われています。ただ、その抵抗にハリスが耐えきれずショック切れすることもあります。このように固定式の片テンビンにも一長一短がありますが、ビギナーであれば扱いやすさを優先して固定式をおすすめします。
片テンビンはキハダ対応、もしくは太軸で丈夫な青物用を!
■キハダが大型化するシーズン後半は遊動式テンビンの出番
遊動式は道糸がテンビンのリングの中を通り抜けていく構造で、テンビンやコマセカゴが受ける潮の抵抗が減り、キハダが疾走したときのハリスのショック切れを軽減します。例年キハダが大型化するシーズン後半に備えて遊動式テンビンを使うのも一手です。
しかし、遊動式の構造がオマツリを複雑にさせることがあり、使用禁止の船もあるので予約時に船宿に確認してください。
また、遊動式が使用できる船でも、オマツリが頻発するカツオ狙いのときは固定式、キハダ狙いは遊動式と、状況でテンビンを使い分けるベテランも多いようです。
いずれのテンビンを使うにせよ、高切れなどで紛失することもあるので、予備のテンビンとコマセカゴは必ず携行してください!
遊動式テンビンは、比較的構造がシンプルなコマセカゴ遊動式タイプがおすすめ。写真は大洋ベンダーズ「スーパーランナー天秤」です