◎近田憲男

 台風15号により被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

    台風が通過して一週間がたちましたが、千葉県では依然として7万8700軒あまりが停電しており、復旧を目指して作業は進んでいるようです。

    被災された地域の皆様の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

内房〜南房エリアの出船状況

    9月16日時点で、房総半島の東京湾側では富津港まで、太平洋側の南房では白間津をへて乙浜港まで、ほとんどの船が出船を再開しています。

    また、富津以南、乙浜以南で16日の時点でそれぞれ出船しているのが、勝山港の各船、那古船形、洲ノ崎栄ノ浦港。これらの港では、家屋、港の復旧作業を進めながらの出船です。

    出船している港周辺では電話、電波もつながりますので、釣行の際は事前に確認してください。

    そのほか、竹岡、金谷、保田、洲ノ崎、西川名、伊戸、相浜、布良の各港は、ライフラインの復旧が遅れていたり、停電は解消したものの業務用冷凍庫の電源が確保できていない、または港の復旧作業のため出船していません。

    釣行の際は道路状況をご確認のうえ、時間に余裕をもってお出かけください。

 

関東周辺の沖釣り模様、今週の狙い目

 

週末の模様から9月3週の狙い目をピックアップします。まずはキメジ・カツオ船が好調の相模湾から。

相模湾のキハダ・カツオ船
シーズン後半にかけて大型化

 相模湾のキハダ・カツオ船は引き続き好調です。朝はパヤオ(浮き魚礁)でカツオやキメジを狙いお土産を確保し、その後はキハダの群れを追いかけ20〜40キロを狙う展開が続いています。9月に入ってから30キロ前後がメインで釣れ上がり、キハダが大型化するシーズン後半は40キロ級も期待できそうです。

鹿島沖で夜イカ乗りまくり、
カンネコでアカムツが堅調

 鹿島沖の夜イカはこれまで好調だったムラサキイカに代わり、スジイカがメインで数釣りが楽しめます。鹿島沖のルアー青物はジギングでワラサとイナダが狙い目です。このところ鹿島沖のカンネコではアカムツが持ち上がってきました。

銚子〜大原のヒラメが堅実
大原のフグは型数とも好調

 銚子〜大原の全域でヒラメが好調です。飯岡では生きエビの一つテンヤでマダイが順調。外房大原ではショウサイフグが30センチ級をメインに快釣です。勝浦のタチウオは、テンヤやジギングで数が狙えます。

東京湾はタチウオ、シロギス、
アジ、ハゼ、マダコもまだ狙える

 東京湾のタチウオはエサ、ルアーとも好調で、富津沖や小柴沖の浅場で数釣りが楽しめます。数釣りでほかにおすすめなのが、シロギスやライトアジ、江戸川放水路のボートハゼです。そろそろ終盤を迎えるマダコですが、乗りは順調でまだまだ行けそうな気配が濃厚です。本牧沖ではイシモチが盛況、群れが固まる今後に期待が高まります。

城ケ島沖のヤリイカ上昇気配
江の島沖ではイナダが好調

 三浦半島・城ケ島沖でヤリイカが上昇気配。多点掛けも見られて今後も有望です。
 相模湾で好調なのがイナダ。青物五目、イナダ五目、ライトイナダ船などで看板を掲げており、カンパチ、アジ、ソウダガツオ交じりで土産十分。コマセ釣りがメインですが船宿によってはルアーも同乗できます。

東伊豆は夜釣りのクロムツ、
伊東沖のマダイが好気配

 網代では夜釣りでクロムツ(ムツ)が良型交じりで好調です。伊東沖ではマダイが狙い目です。カイワリ、ハナダイ、アジが交じり、クーラーがにぎやかになります。

駿河湾でカツオチャンス
夜釣りのタチウオ活況

 駿河湾では2〜5キロ級のカツオが回遊し、今がチャンスです。夜釣りではタチウオが好調です。エサ釣りのほか、サーベルテンヤ、ジギングなどで狙うことができます。