◎内山高典

 10月25日の大雨により被災された皆さまへお悔み申し上げます。また被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。


 

81キロをハリス24号でキャッチ!

 10月28日、相模湾最大級のキハダ81キロが茅ケ崎港の沖右衛門丸で取り込まれました。今秋、小田原沖で上がった69キロを大幅に上回る記録更新です!


 釣り上げた石﨑純一郎さんによれば、タックルは竿が剛樹「マジックバイトSR165」、リールはシマノ「ビーストマスター6000」、道糸はよつあみ「ウルトラダイニーマ2」10号。仕掛けはクレハ合繊「シーガー万鮪」24号10メートル、ハリはオーナーばり「カットヒラマサ」15号、ハリスの結びは熱収縮パイプを使った外掛け結びで、テンビンは遊動式の大洋ベンダーズ「スーパーランナー天秤」を使用とのこと。

 当日の釣り場は城ケ島沖方面で、45メートルの指示ダナで置き竿にヒット。石﨑さんが置き竿で待つときのドラグ調節は1キロ前後と緩めで、ズドンと竿先が突っ込んだ直後に竿を手に持ち、スプールを指で押さえて4〜5回合わせを入れ、魚が止まるまで走らせたそうです。


 キハダは350メートルまで疾走し、道糸の出が遅くなったところでドラグを10キロほどに締め込みスタンディングファイトで巻き上げ開始。


 しかし、ポンピングで竿を起こすと魚の重さでドラグが滑ったため、竿を起こすときは道糸を竿ごとしっかり握り込んで魚を持ち上げ、竿を下げつつ電動で道糸を巻き取り、40〜50メートル巻き上げては、10〜20メートルほど走られるファイトを繰り返し、魚が大きいと判断した船長が、石﨑さんに確認のうえマグロリングを投入。


 その後はスタンディングファイトで200メートルまで巻き上げところで置き竿に切り替え、グローブを着けた両手でリールとバットガイドの間の道糸を引き込んで巻き上げをアシスト。


 当日はサメが船の周りに姿を見せていたため、残り60メートルまで巻き上げたところでドラグを目いっぱい締め、電動リールのフルパワーで巻き上げつつ、両手で道糸をグイグイ引き込み、およそ20分のファイトでキハダが浮上。ギャフを打ち、4人がかりで船に引き上げたそうです。


「実は、このキハダは当日3回目のヒットでやっと釣れたんです。その前の2回は続けてサメに襲われてバラしていたので、最後は強気で巻き上げて勝負したのがよかったようです」と石﨑さん。


 石﨑さんは、今年の9月下旬に小田原沖で54キロのキハダをハリス22号で釣り上げた経験があり、そのときはファイトに40分ほどかかったとのこと。しかし今回は、24号とワンランクハリスを太くしていたので強気で勝負できたそうです。

 シーズン終盤に80キロ台が登場し、夢の100キロオーバーは目前!? 朝晩は冷え込む日が増えてきましたが、相模湾のキハダは11月上旬も激アツです!

 


参照:相模湾茅ケ崎港・沖右衛門丸