◎内山高典

 東京の今朝の気温は9度。およそ半年ぶりに10度を下回り寒い朝になりました。

 海の中は秋を彩る好調ターゲットがめじろ押しです。

 ワラサが東伊豆に続いて南伊豆で急上昇。剣崎沖も日に日に上向き、内房のマダイ船やアジ船のハモノでも釣れてます。カワハギも各地で上昇気配、相模湾のアマダイも狙い目です。

 しかし、私がやっぱり気になるのが相模湾のキハダです。

 11月1日調べで、湾内の海水温は23度前後。城ケ島沖〜沖ノ瀬方面で群れが見られ、30キロ級のキハダや3〜5キロ級のカツオが上がってます。急激な水温低下がなければ中旬ごろまでイケそうです!



参照:神奈川県水産技術センター 海況図データベース

 

 キハダの食いは活発でヒット数は多いのですが、例年どおり、シーズン終盤になってサメの襲撃も増えています。

 サメ避けとして、マグロリングに長さ5メートルほどの黄色いビニールテープを10本ほど結んだ、通称「エチゼン」と呼ばれるアイテムが効いているので試してください。



 さて、沖釣りでは様ざまなゲストが釣れますが、写真の魚は南房のムツ五目で交じった「ツボダイ」です。

 私は始めて見ましたが、「刺身にするとおいしいよ」と船長に教わり食べてみました。

 体長が15センチほどで可食部はほとんどありませんでしたが、ご覧のとおり透明感のある白身でコリッと歯応えがあり、ほんのり甘みがあっておいしいのなんの。南房のムツ五目では定番ゲストとのことなので、釣れたときはぜひ、持ち帰って味わってください。



 

 いわずもがな、ムツは脂乗り乗りで最高のコンディション。炙り刺し、煮つけが絶品です!