◎内山高典
晩秋に食べたいから釣りたい魚①
「マダラ」
この時期ならではの季節限定の味覚といえばマダラの白子。
釣れたマダラをさばいて白子が入っていたときの喜びは格別です。
わが家では、まずはサッと湯がいた白子をポン酢で、お次は天ぷら、もしくはバターソテーで熱あつをほお張り、最後はタラ鍋にもド〜ンと入れていただきます。
トロリと濃厚な白子をぜいたくに使ったマダラづくしを存分に味わえるのは釣り人の特権です!
本誌船宿データベース調べでは、マダラ乗合は東北・岩手宮古の平進丸、関東では茨城県平潟の第15隆栄丸で出船。
第15隆栄丸では2〜6キロ級の大小交じりでトップ5本前後釣れています。今秋、白子の入り具合は上々なので高確率でお宝をゲットをできるはずです。
晩秋に食べたいから釣りたい魚②
「マダイ」
たっぷりエサを食べて太った晩秋のマダイは、しっとりと脂が乗っていて、刺身はもちろん、塩焼き、煮つけ、天ぷら、しゃぶしゃぶ、鍋物とどんな料理にしても最高です。
マダイの釣況はコマセダイ、一つテンヤ、タイラバなど各地で好調で、400〜600グラム級の数釣りが楽しめ、時折1〜2キロ級のお刺身サイズも交じっています。今なら初心者でもお土産をゲットできるはずなので、ぜひトライしてください。
11月15日発売の隔週刊『つり情報』12月1日号で、一つテンヤマダイの基本釣法や遊動テンヤを使った効果的な釣り方などを紹介します。ぜひご覧ください!
晩秋に食べたいから釣りたい魚③
「キハダ」
相模湾でたっぷりエサを食べて太った晩秋のキハダは脂乗りまくり、もう全身がピンク色の大トロ状態です。
忘年会には少し早いかもしれませんが、気の合う仲間と極上のキハダの刺身を囲んで宴会ができれば最高ですね。
いよいよシーズン終盤ですが、三浦半島の剣崎、長井、葉山あぶずり、相模湾の茅ケ崎、平塚などでキハダ・カツオ船が出船し、25〜35キロ級が釣れいてます。
11月11日現在、湾内の海水温は22度前後まで下がってきましたが、まだ大島周辺では25度前後と暖かいので、黒潮の影響で再び湾内に暖かい潮が差し込めば、南方への旅立ちを控えたキハダやカツオが荒食いする可能性があります。
ラストチャンスをものにしましょう!