◎尾川 泰将
ヘッドラインは、初夏に募集が始まる本誌1000号記念の「つり川柳」でオトナ部門特別賞を獲得する予定……って、冗談ジョーダン海援隊、コンプライアンス的にそんな部門ありません。
昭和のころはテレビ、ラジオ、雑誌にいたるまでオトナなコンテンツがよくあって、色いろと目覚め始めた中学生のころバクバクしながら息をひそめて視聴してました。おおらかでしたよねぇ。
雨上がりの海岸からこんにちは。三陸から福島に向かって海神さまに平凡な日々が続くことをお祈りし、スマホ片手に堤防に座ってテレワークしているWednesday尾川です。
いんやぁこの時期にしては、海風が異様に暖かい。潮の香りも、はや春っぽい磯くささが漂っております。そうなると、まぶたに浮かんでくるのは春のアオリイカ、3/15発売の本誌でドーンと紹介、ぜひご覧ください。
あ、すけすけってイカのボディのこと? いやいや当世流行、スケルトンボディの餌木のこと。新製品とシールが貼ってある餌木を明るい空に透かして見れば、大半がケイムラボディのスケルトンなんです。
10年ほど前だったか、ヤマシタや今はなき三崎漁具のスタッフさんに「なんかアイデアないスか?」と聞かれたときに、FN7やチビイカ5のケイムラすけすけボディの材質で餌木を作って、絶対乗るからと答えました。
ところが、どういうわけだか先行発売したのはヨーヅリ。たしかアオリーQエースのスケルトンシリーズで、インナーレッド反射ボード系の品番は、葉山のボートエギングでけっこう乗ったなぁ。
それが今やエビそっくりのぱたぱたスケルトンボディに進化してますよ。
ウソかまことか、宙層に漂わせたまま寝ている間に、アオリが抱き付いた人もいるとか。今度やってみます。
すけすけに加えて餌木のトレンドがもう一つ。
沈下角度が一定で、左右にもぶれず、姿勢よくスーッと斜め下へとスライドする製品です。
↑ヤマシタは後方腹側にフィン。
ヨーヅリは背ビレ↑に水平尾翼っぽい出っぱり↓をプラス。
↑ダイワはシンカーの形状↓で、沈下姿勢を制御。
すけちん、をキーワードに、釣具店で大いに悩んでみてくださいね。あ、本誌3/15発売で取材時によく乗った餌木を紹介してるので、ご参考に。
最後に狂歌を一首。
イカよりも よく釣れるのは 釣り人や 餌木地獄へと 落ちる快楽