◎沖藤武彦
ども。緊急事態宣言中はヒゲをそらずにおこうと思ったところ、わずか数日で家人より「似合わない」とバッサリ言い渡されて剃った沖藤です。いやはや。
4月19日の「自粛リバウンド」とも呼ばれた外出騒動をきっかけに外出を控える動きと休業が一気に広がり、有名人の急逝などもあって今や全国的に移動禁止モード、ここ数日でゴールデンウイーク中の休業を決定した港が一気に増えています。
で、不安と不満が募ると、ときにそれが怒りのエネルギーになって攻撃的になったり、ワルモノを探さないと落ち着かなくなったり、要するに負の連鎖に陥りがち。
その点、SNSにおける釣り人の皆さんの「#過去の釣果バトンリレー」での連帯には救われた心持ちになりました。
まあ、タイムラインが魚だらけになったのには驚きましたが、そのエネルギーは映画「ニューシネマパラダイス」のラストシーン(見事なのでぜひご覧になってください)を見るようです。
で、思ったんですよ。
自粛するなら前向きに自粛生活しようと。
で、とりあえず、えげつない話かもしれませんが、この先1人10万円が給付されるわけですから、その使い道を考えてみようと。
もうお分かりですよね。
私だけでなく、釣り人なら真っ先に思い浮かぶのが、船代と釣具です。行けなかった分、使いたいと思います。
もちろんお金が全てではありませんし、緊急事態宣言が解除された時点で給付されているか分かりませんが、国家が約束してくれた(ハズの)お金ですから、信用して使っちゃっていいと思うんです。
また、釣り船に関しては、前売り券があれば購入したいという人もいると思います。
これは船宿ごと、あるいは組合などで動くことになるのでしょうが、支援の形として、私は大いにありだと思います。
そんな折、屋形船組合のクラウドファンディング・プロジェクトが始まりました。
「下町の風物詩、屋形船文化を未来へつなごう!」プロジェクト
FacebookなどSNSでご覧になった方もいると思いますが、このプロジェクトは屋形船東京都協同組合を支援するものです。
↓ホームページはこちら
ご存じのとおり、同組合は今回のコロナ禍で風評被害もあり2月から窮地に立たされている東京都の屋形船が作っている組合です。
私たちは2週間でも休業となればパニックに陥ります。それが、かれこれ3カ月以上営業がたち行かないわけですから、ひとつの文化存亡の危機でもあるわけです。
プロジェクトへの支援は1口500円から。目標額は300万円で、残り24日、達成率は32.95%(今日19時)。
集まった支援は、屋形船東京都協同組合の屋形船が衛生管理をして営業をしていくための備品(アルコール消毒液、マスク等)の共同購入費用および屋形船の存続活動の資金として活用されます。
で、クラウドファンディングといえばリターンの内容。私としてはこれが実に素晴らしいと思いました。
支援1口1万円からは乗船チケットになるのですが、
・1万円で1名乗船チケット
・1万5000円で2名乗船チケット
・3万円で4名乗船チケット
・10万円で貸切船15名乗船チケット
・20万円で貸切船30名乗船チケット
そして50万、100万、なんと500万円の組合貸切プランまであります。
チケットに含まれるのは、乗船料、料理、飲み放題(花火大会時のぞく)。つまり、屋形船の前売り券、それもかなりお得なんです。
どうですか、みなさん。屋形船に乗ったことのある方はこのチケットの価値がお分かりになるはず。
乗ったことのない方は、この機会に屋形船に乗ってみてはいかがでしょう。風流でおいしくて、本当に素晴らしいものです。
と、すすめているだけではなんなので、私、支援を申し込みました。
内容はこちら。
3万円で、リターンは乗合船4名乗船チケット。
チケット提供予定は6月とのことで、期限は今年いっぱい。
コロナ禍が落ち着いときに、世話になった人、または友人、あるいは家族を招待したいと思います。
隅田川やお台場の夜景を眺めながら酒を飲んで、うまい料理を食べて、大切な人たちとたわいもない話をしているのを思い浮かべると今から楽しみで、仕事のモチベーションにもなります。
やはり、未来を思い描くことは気持ちを前向きにさせます。
厳しいときだからこそ、自分への褒美、未来への投資をしてみてはいかがでしょう。
というわけで、私は給付金10万円の予算のうち、3万円を先行投資してみました。
残り7万円も、もちろん釣り関係と、飲食店に使いたいと思っています。
※なお、東京湾には組合のほかにも屋形船があり、浦安や船橋や深川や千住や羽田や川崎では釣り船でもお世話になっている宿があります。
また、お付き合いのある船宿さんすべてが大変な状況にあることも承知しております。
至らぬ点ばかりではありますが、公私ともに、応援していきたいと思っています。
それでは皆さん、よい週末を!