◎沖藤武彦

 皆さんご存じだと思いますが、東京の新型コロナウイルス感染者数が2日連続2ケタ台から一転して165人と増加、検査数などのデータをどう見るか意見は分かれるでしょうが、一日あたりの新規感染者数が全国で100人を切るのが緊急事態宣言解除の一つの目安になり得るとも言われていますから、こりゃあなかなか大変です。

 先週〜今週を振り返ると、ほんどの船宿がゴールデンウイーク期間中の休業を決定、5月6〜8日まで休みとなりました。

 そんななか、緊急事態宣言が延長されるのはほぼ確実。まあ、それ自体は、感染拡大防止が共通の目標なのですから仕方ないと思います。

 問題、というか気になるのは、延長する期間や、あらたに休業を要請した際の補償、またはどんな条件で段階的、地域的に解除へ向かうのか、つまり「道標」が示されるか否か。

 それによっては休業のあり方も変わってくるでしょうし、世間の空気が前向きになるのか、今以上にギスギスするのか、大きく異なるように思います。

 まあ、大切なのは自分がどう振る舞うか、なんですけどね。

 そんな緊急事態宣言の真っ只中に編集された『隔週刊つり情報5月15日号』、創刊1001号が、本日、難産の末、発売になりました。

 

保存版!
マダイ攻略マニュアル2020
コマセダイからタイラバ、テンヤ
シャクリ釣りからSLJまで

 テーマは「マダイ攻略マニュアル2020」。以前お伝えしたとおり、緊急事態宣言発令のなか、ムックレベルの大特集を編集しました。

 コマセダイ、タイラバ、SLJ、一つテンヤ、シャクリ釣り、そしてボート。このほか連載の多くもマダイモード全開です。
 
 今は外出を自粛していても、いつか必ず、近い将来、もしかしたらすぐにでも沖釣りに行けるかもしれない。そのときに役立つよう、釣り方、タックル、仕掛け、結び方、料理まで、詳細に編集、掲載しております。

 また、本文と図版は、どんなモノであれ新たに書き起こしてありますので、製品紹介を含め、内容は最新です。

 

 そのほか、特集以外の連載陣には、こんなときだからこそ、釣りに行けない日々のできごとを書いてもらいました。

 つまり、釣り雑誌ですがほぼすべての記事に、少なからず今回の新型コロナウイルスによる変化、葛藤、呼びかけが反映されています。

 この未曾有の厄災の前で一人一人がどう考え、どう向き合うのか、釣りを通して見る、そんな一冊になっています。

 

 もちろん、引き続き緊急事態宣言の中、作業をしている次号、6月1日号も同様です。今、めっちゃ手間かけて編集作業していますので、お楽しみに!

 

 ちなみに「ムック」とは雑誌「magazine」と、書籍「book」から作られた造語。雑誌と異なり、長い期間書店に置くことができるのが一番の違い。つまり今回の『隔週刊つり情報5月15日号』は、発売期間が限られているのに、書籍なみの編集をした号、ということです。

 Amazonなどでバックナンバーも扱っていますから、買ってくださいね!

 

 

 

こんなご時世だからこそ

笑って免疫力アップ

なおちゃんねるスタート!

 

 さて、そんな中、4月上旬に先行取材を終わらせていた井上直美さんの連載が、現場の写真と動画でドカーンとスタートしました。

 動画は本日より公開されていますので、ぜひ、本誌とともにステイホームのお供に、笑って免疫力アップさせてくださいまし。


https://youtu.be/tz3UZt8LUiQ

 

 

 

そしてなにげに重版出来!

『マンガでわかる ブラックバス講座』

 で、こちらは「つり情報BOOKS」。
『マンガでわかる ブラックバス講座』(カナマルショウジ/漫画・日東書院/刊)の重版が刷り上がりました。

 

 え? つり情報でバス? と思うでしょうが、へへへ、実はうちの会社、以前はブラックバスの月刊誌も作っていたし、同じ版元では『つりコミック』も出版、ちょこちょこ一緒に仕事をしているんです。

 

 てなわけで、つり情報編集部関連の書籍は、実はたくさんあるんです(なんて言うとオキトーは最近作ってないから夏までに作れって言われそうだけど)。

 この本はカナマルショウジさんのマンガで分かりやすく、面白くバスフィッシングを解説する本で、手前味噌になっちゃいますけど、面白いんすよ。

 

 

 カナマルショウジさんはこのほか『ウチのつりバカ父ちゃん』など釣りマンガを描いていて、ワイルドバカ風な内容と画風が魅力の作家さん。同じ「つり情報BOOKS」シリーズで『必ず釣れる ソフトルアー講座』もあります。

 

 

そしてあなたにとって釣りとは?
『釣りバカ解体新書』

 

 なんだか最近SNSではやってる本のカバー紹介みたいになっちゃうけど、釣り関連の本としては『釣りバカ解体新書』(清水健太郎/著・つり人社/刊)が発売されていて、これが実に面白く、一気に読めてしまいます。

 個人的な書評は『つり情報6月1日号』に書いたのですが、この時期に本書が出てくるのは、奇妙ながら素晴らしい偶然だと思います。

 なかでもサファリツアー、狩猟と釣りについて考察している一文は実に明瞭で、ユーモアもあり、嫉妬するぐらい上手です。

 

 なぜ、釣りをするのか?


 あなた(私)にとって、釣りとは何か? 

 

 今だからこそ、自問したいテーマを面白く読ませてくれる一冊、他社さんですが、おすすめです。いやほんと、いい本だ。

 

 ちなみに、私にとっての釣りは、信心です。

 

 みんなが幸せに釣りができる日を信じて、今はステイホーム。