◎尾川 泰将

 東京は赤だの黄だのアラートカラーで混沌としてますが、皆さん元気にお過ごしでしょうか。
 目まぐるしく色が変わるといえば、この梅雨時に釣りたくなるマルイカが頭に浮かぶWednesday尾川です。

 

 まぁ見てください、この美しいマルイカの奥深いレッドカラーを。
 え? こりゃ違うイカじゃないの、マルイカは白か、あめ色だろって?

 おっしゃるとおりマルイカ乗合のメッカ、三浦半島で釣れるマルイカであれば、ここまで赤くはありません。

 実はこれ、この時期から夏にかけて東伊豆の手こぎボートで釣ったマルイカの写真なんです。
 かれこれ20年前から、各地でボートマルイカを楽しんできた私ですが、伊豆半島のマルイカはときに白、ときにこんなに鮮やかな赤に変身するんですよ。ちなみに下の写真は釣れた直後の「同じ個体」で、白~あめ色の状態。

 私も東伊豆で釣った画像を見ながら「これって本当に同じマルイカ(標準和名は、ケンサキイカね)か?」と首をかしげることウン十年……。
 けれどもこのイカ、地域性がとても強いらしくて全国各地の「系群」で微妙に容姿が変態してるみたいなんです。そこを追求していけば立派な研究者になれるので、若きイカ好きのヘンタイさん、がんばって。

 この真っ赤なマルイカの釣り方一例は、最新号に書いた「ボートのイカ釣り」をご覧ください。

 

 そうそう、6月に入って三浦半島西岸(相模湾サイド)のマルイカ乗合の釣況も、ちょい上向き。釣り場の水深も葉山沖で40メートルを切りましたから、このエリアのレンタルボート釣り場でもマルイカが釣れる確率が高まっています。
 西方は、今釣れているムギイカが一段落した後の沼津内浦湾が気になるところ。10年前まではこの梅雨時、写真みたいにボートで大釣りを楽しんだもんです。

 

 あぁ、昔話をし始めたらもはや完全なるオッサン……。自覚せざるをえませんけど、とにかくマルイカをザクザク釣りたい。ではまた。