◎内山高典

 東京湾のマダコは豊漁に沸いた昨年に続いて今年も当たり年になりそうですね。

 当たり年といえば、2年ぶりに好調なのが常磐エリアのマゴチです。
 それまで聞いたことがなかった鹿島エリアでマゴチ乗合がスタートしたのが2014年の6月。

 元もと鹿島沖は職漁船で数百キロの水揚げがあるマゴチの好漁場で、お客さんの希望で始めたのがきっかけのようです。

 この年に当地でマゴチ乗合を始めた鹿島港の大久丸では、エサにサイマキ(クルマエビ)を使う東京湾のマゴチと同じ仕掛けと釣り方を取り入れ、その後もこのスタイルで出船を続けています。

 同年は鹿島の一つテンヤ船でもよくマゴチが交じっていて、マゴチ船が狙っている水深10メートル台の浅場を探ったところ、冷凍エビを付けたテンヤをキャストして、底をズル引きするだけでよく釣れました。

 しかし、冷凍エビはキャストしたとき頭が外れやすいのが難点。そこでエビの替わりに、陸っぱりのルアーマゴチで定番のソフトルアーを付けて投げると、これが面白いように釣れて、今はテンヤマゴチのスタンダードなスタイルになっています。

 2015〜2016年は釣れすぎるほどで、2017年から資源保護の観点に基づき規定数10本のバッグリミットが設けられました。

 2018〜2019年は低迷しましたが、今年はトップが10本に到達する日も珍しくない好模様。チャンスです!

 テンヤマゴチは、一つテンヤタックルと8〜13号前後のカブラか、30〜40グラムのジグヘッド、マゴチ対応の3〜4インチのソフトルアーでトライできます。

 初挑戦するなら今です!