◎内山高典

 ご存じのとおり相模湾のキハダ・カツオがイワシエサ船では好調に釣れていますが、コマセ釣りは苦戦しており、出船を一時休止する船が増えています。

 コマセ釣り開幕当初は湾内の潮が濁っていたためナブラの浮きが悪いと言われていましたが、船長に現況を聞くと、澄んだ潮が湾内に差し込み広い範囲で潮色がよくなり、海水温も29度ほどあるそうです。しかし、キハダやカツオのナブラ(群れ)は見られるものの、数は少なくコマセをまいても食わないとのこと。

 また、潮が澄んで湾内にベイトが増えたものの、ベイトは少し大きめのシラスが主体。シラスを追っているナブラはコマセはもとよりルアーへの反応も鈍いと言われています。

 たまにコマセ船でキハダやカツオが上がっていますが、それは便乗のルアーマン、もしくは予備でルアータックルを持参した人の釣果でした。

 そんな中、昨日(17日)、茅ケ崎港の沖右衛門丸のSNSに吉報が! コマセ釣りで今期初のカツオが釣れたと。
 当日の状況を伺おうと電話をしましたが、本日は定休日で船長は不在でした。ちなみに電話に出てくれたおかみさんに聞いたところ、コマセ釣りで3キロ級のカツオが2本上がったそうです。


 なにはともあれ、コマセ(オキアミ)にカツオが食ったのは間違いはありません!
 潮向きが変われば一晩でドッと新しい群れが湾内にやってくる。シケ後にガラッと模様が好転する。そんなことが、過去に何度もありました。


 コマセでキハダやカツオが荒食いする日は明日か、はたまた一週間後か……。いずれにせよ、今年のXデーはそう遠くない気がしています。