◎尾川 泰将

 みなさんお盆はいかがお過ごしでしたか?


 Wednesday尾川は、のっぴきならない用事があって、大胆かつ慎重に瀬戸内海に面する実家へ帰省してきました。

 その最中、買い出しで出かけた鮮魚店で目にした魚に、なぜだかグッときたので、参考までに紹介しましょう。

 まずはホゴ。見てのとおり、カサゴの地域名です。かなりの根魚マニアなら「ホゴオモリ」という縦長で根掛かりしにくいオモリが頭に浮かぶでしょ? 要するにカサゴ釣り用のオモリがホゴオモリってわけなんです。

 

 あらと身をさばいて販売されていたのは、瀬戸内全域の夏の味覚、ハモ。このあらから、いい出汁がとれるのです。身はすでに骨切り済みで、家庭で簡単にハモ料理が楽しめるようになってました。

 

 最後は左の2パックに入っているギザミ。ベラの1種キュウセンのことです。雄の青ベラと雌の赤ベラを配分よく詰めてありますが、驚くべきはその値札。20センチ程度のキュウセンがたったの3尾で700円ですよ。
 右上の小アジは5尾で340円ですから、いやもぅ高すぎるぞギザミ!
 ちなみに6尾入りで250円の一番安いヒコタン(右下)とは、ホシササノハベラのこと。
 同じベラでもずいぶん格差があるもんですが、こうして鮮魚店にベラが並ぶだけでも、関東エリアとの違いを痛感します。今も昔も「ベラの価値は西高東低」ですね。