◎尾川 泰将

 

 Wednesday尾川です。

 先日「目指せボートで1千種!」の第3回目の取材へ、連載・珍魚ファイルの執筆者宮崎佑介さんと行ってきました。

 振り返ってみると、春に東伊豆の熱海へ向かった第1回目は、たったのこれだけ。

「この企画は外道も本命ってことだから、毎回20種くらいは釣れるだろう」と二人して皮算用していたのですが、本気で色んな魚を釣ろうとするとズッコケちゃうもんですな。

 例えはちょっと違うけど「メゴチを絶対釣れ」とか「トラギスを本気で釣れ」というミッションを与えられたら意外に悩ましい……それに近い、かなり奇妙なプレッシャーがあることが分かりました。

 そして夏、あまりに能天気に出かけてしまった初回の反省点を踏まえて挑んだ第2回目の結果がこれ。釣り場は三浦半島の小網代です。

 並べてみると賑やかですけど、なんとか11種をゲットしたという感じ。一日で20種以上を釣り上げるのは、けっこうハードルが高いと痛感した次第です。

 そして今回向かった海は駿河湾の沼津。色んな魚が湧いている秋ですから、連載史上最高の結果を期待して海上へ繰り出しました。

 詳しくは10月15日発売(11/1号)のボート釣りコーナーをご覧いただくとして、この取材で、もう一つ「大きな壁」が存在することに気付きました。

 当たりまえですが、1回目と2回目で釣った魚はノーカウントになってしまうという、悲しき現実です……つまりマダイが釣れてもうれしくないんですから、いんやー困った。かなりシビアです……。

 幼少期から数えると私も50年近い釣歴ですが、この企画のおかげで「はて、釣り人生で何魚種と出遭ったのだろう?」と考えるようになりました。釣りの本命って重複する魚がほとんどですから、せいぜい200種くらいかもしれません。

 日本には淡水を含めて4000種以上の魚がいるそうですが、あなたは釣りで何種と出遭いましたか?

 網で捕れば一気に数は増えそうですけど、「釣りで」となるとけっこう難しいテーマです。

「いや、ボクはPCやスマホでマイ釣魚図鑑を作っていて、こんなに釣ってますよ!」というお魚マニアの方がいたならば、読者ページ・おでこ長屋までぜひともお便りください。