◎内山高典

 12月1日号からスタートした藤井克彦さんの新連載「釣りの名著、釣り師の追憶」は、藤井さんの書庫にある膨大な釣りに関する本の中から選りすぐりの名著を紹介するとともに、その本にまつわる藤井さんの追憶を綴るエッセイです。
 連載の打ち合わせで自宅にお邪魔したとき、
「あらためて色いろな本を読み返していくと、それまで気づかなかった新しい発見があるんだよ」と声を弾ませておられた藤井さんが一冊目に選んだ名著は、東京大学の教授を務めた檜山義夫氏の『釣りの科学』(岩波新書)。
 この本の紹介は数回にわたる予定です。ぜひ連載をご一読ください。

 

 

 

 なにかと息苦しい日々ですが、休日は晴釣雨読で健やかにすごしたいと思います。インターネットが普及する以前は、絶版になった本を探すのは古本屋が頼りで苦労しました。
 しかし今は便利な世の中、『釣りの科学』で検索すると、ありました。この本の初版は1969年ですが、2009年まで21回増刷を重ねているので入手しやすいようです。とはいえ、藤井さんの連載をきっかけに売り切れてしまうかも……。興味が湧いた方、どうぞ購入はお早めに。