◎近田憲男

冬の季節風で出船できない地域や釣り物がありますが、出船した所はどこも元気によく釣れています。

新型コロナウイルスへの予防のため、必ずマスクを着用して、大人数での車は控え、立ち寄りや会食をせず、船宿さんの感染予防策に全面的に協力して、楽しみましょう。

 

では、週末の模様から1月中〜下旬の狙い目を茨城から南へ向けてピックアップしていきましょう!

 

鹿島沖のヤリイカはパラソル級交じりでスタート
同沖のルアー青物も見逃せない

 鹿島沖ではヤリイカがスタートしました。釣り場は鹿島沖の水深110〜170メートル前後。サイズは20〜55センチ、トップ20杯前後。サバが多く直結仕掛けが有利とのことです。
 同沖ではルアー青物も順調です。鹿島港の幸栄丸では16日、イナダ43〜48センチをトッ18本。反応はあるのでまだまだ楽しめそうです。

九十九里飯岡でもヤリイカ開幕
犬吠埼沖のアカムツも狙い目

 

 茨城に続いて九十九里飯岡でヤリイカがスタートしました。朝から乗り活発で大型主体に多点掛けを披露。飯岡港の幸丸では17日、30〜55センチ、トップ18杯。サメの邪魔がなければもっと数がのびたそうです。
 犬吠埼沖のアカムツは引き続き順調。潮が速いと釣りにくくなるため海況次第な面もありますが、今後も期待十分。人気の高級魚だけに今後も見逃せません。

参照:九十九里飯岡港幸丸

 

 

 

大原はイワシ回遊で大判ビラメのチャンス
勝浦では寒サバ&イカリレーが有望

 大原出船のヒラメ船では水深10メートル以浅のポイントにイワシの群れが回遊しており、ヒラメの活性が上昇中、3〜4キロ級の大判が交じっています。1.5キロ前後を中心に主体でどれも肉厚なヒラメばかり。大ビラメを狙うなら今がチャンス!
 勝浦出船では勝浦沖の水深200メートルでサバがトップ15尾前後。

 サイズは30〜45センチ前後と良型中心で脂の乗りも抜群です。その後、ヤリイカ狙いに切り替えると25〜45センチをトップ25杯前後とまずまず。

 

洲ノ崎沖のヤリイカ絶好調
金谷〜勝山沖ではアマダイがおすすめ!

 

 南房〜内房の注目はヤリイカ。釣り場は洲ノ崎沖の水深170〜200メートル前後、25〜45センチをトップ50〜70杯。乗り活発で5、6、7点と多点掛けなどもあり楽しめます。

 金谷〜勝山出船のアマダイもおすすめ。
 金谷出船では金谷沖の水深60〜70メートル前後で、20〜38センチをトップ3尾。勝山出船では勝山沖の水深70〜80メートル前後で50センチ交じりでトップ5尾前後とどちらも好調です。

 

参照:内房勝山港利八丸

 

 

東京湾奥のシーバスジギング上昇
タチウオはテンビン、テンヤ、ジギングで順調

 

 東京湾奥のルアー船ではシーバスジギング船が狙い目。朝イチの活性が高く、50センチを主体に30〜50本前後。70〜80センチ級の大型のほか、タチウオやイナダが交じります。

 

 タチウオは目下のところ猿島〜走水沖の水深50〜60メートル前後で釣れています。

 ポイント、水深ともに釣りやすい状況が続いており、テンビン、テンヤ、ジギングともに順調。型は75〜120センチ、数は一桁から30本前後、反応もバッチリ出続けているそうで、冬のタチウオ釣りとしては大変有望。


 小物釣りも好調に釣れています。とくに川崎〜横浜沖のライトアジや木更津沖のシロギスはトップ50〜70尾と勢いが衰えることなく連れ続いています。

 

 小物釣りの中でも比較的引きが強いイシモチは、猿島沖で30センチ前後の良型主体にトップ30尾前後。ファミリーやビギナー連れでぜひお楽しみください。

 

参照:東京湾奥横浜本牧長崎屋

 

 

三浦半島〜相模湾の各地でヤリイカ上昇気配
相模湾のアマダイは数型ともに安定

 三浦半島出船のヤリイカ船は、洲ノ崎の水深180メートル前後を狙い、25〜45センチをトップ20〜35杯。相模湾小田原早川港出船では真鶴沖〜小田原南沖の水深110〜160メートルで、25〜35センチをトップ15杯前後と順調。


 忘れちゃいけません。相模湾といえばアマダイです。

 サイズは25〜35センチ前後に40〜50センチ級の大型も交じり、トップ8尾前後、中でも小田原沖は数が釣れていてトップ15前後と好調です。

 

南伊豆ではマダイが好調

 南伊豆ではマダイ船が好調です。
 下田須崎港の爪木丸では17日マダイ&イサキのリレー釣りで出船。須崎沖の水深50〜60メートルで0.7〜3.6キロのマダイをトップ2枚。イサキはトップ50尾。
 南伊豆手石港の米丸では17日、下田沖の水深50〜70メートル前後を狙い、0.5〜1.7キロをトップ5枚。今後も目が離せません。

 

 

 さて、いかがでしたか? 私のイチオシ、大本命は、相模湾では佳境、湾口〜南房では絶好期、外房、九十九里、茨城でシーズンインしたヤリイカです。

 なかでも、最新号『隔週刊つり情報2月1日号】では、トップシーズンに突入した南房のヤリイカをメインに、船長直伝の釣り方などを紹介していますので、ぜひ、ご一読くださいね。