◎加藤 智晴
こんにちは、エディターKです。
このところ取材に行っても日誌のネタになるような面白い話がなかなか拾えませんで。仕方ないので今週は、ちょっとセンシティブなお話でも。
まあ内容が内容だけに具体的なことは書けません。とくに近年はちょっとしたことでもすぐにつつかれたり、やれコンプラだ、やれ炎上だ、なんて話になりかねません。それは沖釣り業界とて同じこと。
ただ、そんな話は昔からあったものの、暗黙の了解という日本人ならでは? の作法によってことを荒立てず穏便に済ませてきたわけです。
ところが現在はSNSの発達によって、意図せぬところで、意図せぬ形で情報が拡散するケースもあるわけです。ホント口は災いの元、ならぬSNSは災いの元、って感じです。
話が辺なほうへ行きそうなので、沖釣りにおける暗黙の了解について。例えばですよ、分かりやすい話で言うと、沖釣りに限ったことではないですが、釣りって場所によって禁漁期が設定されていたり、尾数制限が設けられていることがありますよね。この魚は○~○月の間しか釣っちゃいけません、キープは何尾までです、みたいな。それは国などが定めた法的なものなのか、いわゆるローカルルールというやつなのか。
この際それはどっちでもいいんですが、その昔、今から20年以上前だからもう時効だと思うんですが、ある船長に面白い話を聞いたことがあります。
「〇〇を釣ってるときに、この仕掛けをな、こうこうこうすると、■■が釣れちゃうんだよ」ガッハッハッ。もちろん■■ってのはそのときに釣っちゃいけない魚のこと。意図せず釣れてしまった魚のことを釣り人は外道と呼びますが、オメーそれ狙って釣ってんだろ!
何がなんでも釣ってはいけないのか、意図せず釣れてしまったらセーフなのか、その辺りの見解は魚種や地域によっても変わるのでしょうが、この話は完全に黒ですよね。いずれにしろ昔は大っぴらにならなきゃ大丈夫、と笑い飛ばせる暗黙のルールが通用する時代だったわけです。
今の世の中、なかなかそうはいきません。あのおじいさんの失言騒動なんかがいい例です。
沖釣りの世界でも来年あたりアレがああなってこうなっちゃうんじゃないの? なんて話をチラッと耳にしたので、少しばかり気になっています。
ではまた来週、バイナラ~。