◉ども。緊急事態宣言が発出された4月25日の読売新聞朝刊(地方版)にて、同居家族以外と自宅などで飲食することを千葉県では「宅飲み」、神奈川県では「ホームパーティー」と呼ばれて(表記されて)いるのを見てイラッときた千葉県民・沖藤です。
とはいえ(ワタクシにかぎった話ですが)、たしかに千葉県の友人宅では万年コタツやテーブルや庭で、あぐらをかいたり寝っ転がって、サザエやハマグリや肉をガンガン焼いて缶ビールや焼酎や日本酒を並べて「宅飲み」します。
で、神奈川の友人宅では、各自食材を持ち寄って、幅の広いカウンターキッチンに腕まくりして代わる代わる入って、料理を作ってホイっと出してはワインにする? あ、おれスパークリング持ってきたから最初にどう? なんて、「ホームパーティー」してました。
……チクショー!(by小梅太夫)
(コロナ禍では「宅飲み」「ホームパーティー」ともに控えてますよ、念のため)
え? 釣りの話はまだかって? はいはい。
今回は、本日発売の『つり情報5月15日号』から始まった新連載「熱血!照英の釣りバカ紀行(毎月1日発売号掲載)」の、本誌に載せきれていないハナシ。では、どうぞ。
本誌で書けなかった照英さんのはなし。
※写真はすべて2021年4月上旬撮影
これはワタクシが取材にあたって、照英さんに質問した話の一部で「なんだ、当たり前なこと聞いてるな」と思っていただければ幸いです。
まず、照英(しょうえい)の由来。
これは本名の(てるひで)の読みを変えたもので、デビュー時に名前だけで活動しているタレントさんが少なかったこともあり、当時の所属事務所で決まったそうです。さすがですよね、これが当たるんですから。
タレント活動については皆さんご存じのとおりで、筋肉番付やスポーツイベント、バラエティー番組のキャスター、俳優としては「スクールウォーズ」や「新撰組!」「水戸黄門」はじめ多数のドラマ、映画で活躍しています。
「体力系」「豪快」「人情家」「正直者」といった役どころが多いのですが、たぶん、皆さんが気になるのは「照英さんって、あのままなの?」ということ。
はっきり言って、そのまんまです。
打ち合わせや、取材で釣りをして、確信しました。照英さんは、あのまんま、です。本当に気持ちのいい、感謝の言葉がスッと出てくる方です。
▲新連載「熱血!照英の釣りバカ紀行」オリジナルステッカーを2種、作りました。作画は本誌で活躍していただいていているコジマノリオ画伯
きっと、監督やプロデューサーも照英さんと会って、そのまんまがいい! と思ったんだろうなあ……なんて思いましたよ、僭越ながら。
釣り人・照英は祖父に鍛えられた?
照英さんが釣りを始めたのは小学1年生のころ。祖父の釣りに同行するようになったのがきっかけ。
祖父は道具の扱い方や釣り方、エサの扱い方から釣り場での歩き方のマナーまで、とにかく厳しかったそうで、同じ時期に釣りを始めた従兄弟たちは結局行かなくなったとか。
それでも照英(てるひで)少年だけは釣りが楽しくて仕方がなく、中学生になって部活が忙しくなるまで、川や池、釣り堀など、地元埼玉を中心に、祖父について釣りに出かけていたそうです。
▲釣りが終わるとすぐに釣り座周りを洗い始める照英さん。祖父の教えもあったはず
この祖父が愛好していたのが、ヘラブナ釣り。
ちなみに、ヘラブナ釣りの道具は複雑繊細かつ高価で、道具の使い方、置き方ひとつひとつに意味があり、竿を汚さないためにも、竿を持つ手で練りエサを丸めることはしません。
また、自然の川や池はもちろん、釣り堀や管理釣り場では静かに歩くことがマナーであり、他人の道具をまたぐ際には細心の配慮が必要。
つまり、様ざまな「所作」がある釣りで、照英さんの祖父は、子供だからと甘やかすのではなく、釣ることと同様にマナーを叩き込んでいたのでしょう。
▲余った水を道具にサッとかけて拭く。ちなみに電動リールは自宅で磨いて眺めているとか
照英さんの人柄(テレビで見たままと解釈していいと思います)を見ると、思わず納得できる話です。
中学に入り、部活を始めた照英少年は、高校、大学と陸上競技で活躍、体育会系の日々を過ごします。そのなかで、大学時代には学校から一番近い相模湾へ出かけて堤防などで投げ釣りや小物釣りを楽しんでいたそうです。
そして芸能界に入ると、その快活なキャラクターと「釣りが好き」であることから、ネイチャー系番組のリポーターとともに、釣りのロケも増えていき、どんどん釣りにのめり込むことに。
そして2017年からは皆さんもご存じ、「照英・玲子の最強!釣りバカ対決!!」「照英・秋丸美帆の最強!釣りバカ対決!!」でほぼ4年間にわたり、全魚種の船釣りを経験する中で、完全にハマります。
▲番組で出会って以降、沖釣りのすべてを教えていただいている師匠が田渕雅生さん。照英さんのアニキです
かくして釣り好き→釣りバカへ進化、2021年よりダイワ専属アングラーとなり、仕事のみならず、休日または好天予報を見ると我慢できず乗合船へ通っています。
意外?に繊細な釣りが好き
照英さんといえば豪快なイメージがあり、実際に豪快ですが、好きな釣りは?と聞くと
「う~ん(色んな釣りを思い浮かべて悩んで)、、、マゴチとか、フグとか、積極的に掛けにいく釣りが好きです!」
てっきり、泳がせ釣りや大物かと思いきや、湾奥のテクニカルな釣りが好きとの答え。
▲小さなマダイは再放流しつつ、釣った魚はていねいに血抜きして持ち帰り、自宅で照英さんが料理する
これは前記の、休日または好天予報のとき、急に空いたプライベートな時間でも出かけられることにも関係があるかもしれません。
ただ、槍投げのトップアスリートだけあって、キハダのルアーキャストなどは間違いなくぶっ飛ばしそう。
そのことを本人に向けると、経験はあまりないけれど、興奮しますよね! あれは! と目を輝かせていたので、7月か8月のロケで、ぜひチャレンジしてみたいと思います。
そんな照英さんの連載第1回の魚種はコマセダイ。
【船釣りあるある照英version①】オマツリして引っ張られたのをアタリと間違える(当日は友人・エヌ氏がニセアタリを演出)
【船釣りあるある照英version②】そしてオマツリしていた人(自分より潮裏になっているエヌ氏)にマダイが掛かる
【船釣りあるある照英version③】それ以来、自分の竿にアタリが出ても反射的にエヌ氏を見てしまう
照英さん得意の力技も、速攻も効かないコマセダイ。悶絶とヨロコビの模様は、ぜひ、誌面と、YouTube「TV照英」でご覧ください!
ちなみに、連載の本文、クライマックスで
「さあ、これからが面白い時間ですよ!」
と、田渕雅生さんが吠えたときのカットがこちら。
▲一見、穏やかな笑顔ですが、関係者は知っています。これが田渕雅生の「釣り師の目」です
ね!
あ、結局、企画の宣伝になっちゃいました。テヘペロ。
それでは皆さん、くれぐれも無理せず、うがい、手洗い、マスクを忘れずに、よい週末、連休をお過ごしください。
魚は決して逃げません。のんびり、余裕を持ってすごそうじゃありませんか。ね!
祈、疫病退散・大漁祈願
それでは、また来週!