鹿島沖のヒラメ好調スタート
12月は渡りの大型も期待大！
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※料金等データは2019年11月のものです。
11月から茨城県南部エリア、いわゆる鹿島沖でヒラメ釣りがスタートした。 10月の台風による影響が心配されたが、各船宿とも出足は好調。濁りが少ない水深40メートル前後のポイントを狙い、１キロ前後を主体に３〜５キロの大型を交えてトップ10枚に迫る日も多い。「鹿島灘ヒラメ釣り大会」で長岡丸を訪れた11月３日も、アタリが途絶えることなく釣れ続き魚影の濃さを実感。 全面解禁となる12月以降はイワシを追いかけてやってくる「渡り」の大ビラメの期待が高まる。
常磐エリアもシーズンイン
鹿島沖のヒラメ好調開幕!!
茨城県南部海域のヒラメが11月１日に解禁した。茨城県南部海域のヒラメが11月１日に解禁した。 鹿島ではヒラメ船の看板を掲げる各船宿ともトップ10枚の規定枚数に迫る好スタートを切っている。 今年は11月３日に「第５回鹿島灘ヒラメ釣り大会」が開催されるため、解禁直後の釣れっぷりをお届けしようと、取材を兼ねて鹿島港の長岡丸で大会にエントリー。 この大会はヒラメ１枚の最大重量を競うため、だれにでもチャンスがある。とはいえ沖釣り大会に参加するのは初めてのことで、期待よりも不安が大きい。ただ、同宿の常連で、ＴＲＣレポーターの増本誠司さんも参加されるとのことで、少しホッとした。
ヒラメの魚影抜群
午前４時に受付を済ませ、私と増本さんは第三長岡丸の右舷ミヨシから並んで座る。 早朝から大勢のヒラメファンが集まっている様子は、解禁日と同等の熱量だ。 ５時半、17名のお客さんと２名のスタッフを乗せて出船。港の外で合図があるまで待機。 やがて６時のスタートとともにあちこちの船で黒煙が立ち上り、速度を上げて狙いのポイントを目指す。「台風後、川からの濁り水や底荒れの影響で浅場は厳しいので、深場へ向かいます」と長岡寿樹船長。
ポイントには７時前に到着し、スタッフから全長15センチ前後のマイワシが配られる。「水深は40メートルです。横流しでやります。根掛かりに気を付けてください」とアナウンスがあり一斉に仕掛けが投入される。 まずは私のいる右舷に風を受けての横流し、道糸が払い出す側となる。着底して底ダチを取るとガツガツとヒラメらしきアタリ。強い引き込みを待って合わせたつもりなのにスッポ抜けてしまう。 次の流しは舷を入れかえ、道糸が船下に入り込む側となる。左舷胴の間、続いて右舷トモ、そして隣の増本さんと相次いでアタって１キロ前後のヒラメが釣れ上がる。その撮影を終えて釣り座に戻り、急いで仕掛けを投入。イワシを底スレスレに泳がせるイメージで、着底したらリールのハンドル１回転分（70センチ）巻き上げた位置にタナを取る。
水深が多少変わっているようなので底ダチを取り直し、タナを取るとすぐにアタリがきた。強い引き込みを待ってから合わせると今度は無事ハリ掛かり。 慎重に巻いて１キロ級の肉厚なヒラメをキャッチ、まずは１枚釣れてひと安心だ。 さらに次の流しでも800グラムのヒラメを取り込み、増本さんも同サイズを追釣。
９時半、第二長岡丸で５キロ級が上がったとの連絡が入り、増本さんが勝負に出る。「底付近でアタリを待つと活性の高い小型が先に食ってくるので、底から２メートルオモリを離しました。それからエサも、配られた中で一番大きいイワシに交換しました」 しかし良型をヒットさせたのは増本さんではなく、左胴の間の増田さん。当船最大となる２キロ級を釣り上げ、船上がにわかに活気づく。
サイズアップに期待
さらなる大型を求めて、私も底から２メートルほどオモリを離すと、なんとすぐに強いアタリがきた。 食い込みを待つ間もなく竿先が船底へ向かって持っていかれそうになったので、そのまま竿を立てるとこれまでにない重量感。興奮を抑えつつ、一定のテンションを保ってリールを巻く。
やがてヒラメの姿が見えたので、竿を立てて仲乗りさんの差し出すにタモへ誘導する。タモ取りしてもらったのは1.2キロ級ながら個人的にはとてもうれしい！ 高めのタナ取り作戦を教えてくださった増本さんも見事に1.5キロ級を釣り上げて、笑顔を見せる。 次の流しでは左舷胴の間からミヨシの３人がほぼ同時にヒットするなど、ヒラメの魚影の濃さに圧倒される。 その後アタリが遠のいたため、35メートルダチに移動。潮回りのたびに船中で１キロ前後がポツポツ上がる拾い釣りの展開となり、11時の沖揚がりを迎えた。
当日は0.3〜２・16キロのヒラメが０〜７枚。増本さんは0.8〜1.5キロを５枚、私は0.8〜1.2キロを３枚と表彰台とは無縁の釣果だったが、ヒラメが釣れたので大満足。 当船は大型に恵まれなかったものの、第二長岡丸は優勝とレディース賞を獲得する活躍ぶりだった。大会の詳細については下記のとおり。
茨城県鹿島港 長岡丸
☎0299・69・0930
▶料金＝ヒラメ乗合一人１万３２００円（エサ、氷付き）
▶備考＝４時半集合。駐車場あり
