茨城県日立沖のマコガレイ
良型主体に上昇気配!

茨城県日立会瀬港出船…日立沖

フィッシングライター/古河好夫

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※料金等データは2019年4月のものです。

茨城エリアで初夏に盛り上がる釣り物の一つがマコガレイ。日立会瀬港出船では、日立沖の水深35メートル前後を中心に狙い、30〜40センチ級の良型主体に一人4〜5枚とまずまず。マコガレイのほかにナメタガレイやムシガレイ、アイナメやカサゴなどの根魚やホウボウ、ショウサイフグなど多彩なゲストも交じっている。茨城エリアで初夏に盛り上がる釣り物の一つがマコガレイ。日立会瀬港出船では、日立沖の水深35メートル前後を中心に狙い、30〜40センチ級の良型主体に一人4〜5枚とまずまず。マコガレイのほかにナメタガレイやムシガレイ、アイナメやカサゴなどの根魚やホウボウ、ショウサイフグなど多彩なゲストも交じっている。

 当地のカレイは小づいて食わせる釣趣に加え、50センチ級も夢ではない型のよさが魅力で、海が穏やかな日が増えてくるこれからがシーズン本番。GWも大型の引きが楽しめそうだ。

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40センチ級は当たり前!40センチ級は当たり前!日立沖のマコガレイ順調

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例年3月ごろに開幕する常磐エリアのカレイ釣り。当地はマコガレイやムシガレイ、ナメタガレイなど様ざまなカレイ類が釣れるのだが、これからの時期の本命はなんといってもマコガレイ。30〜40センチ級の良型主体に楽しめ、ときには50センチオーバーも顔を見せる、ファンにとっては目が離せないフィールドである。例年3月ごろに開幕する常磐エリアのカレイ釣り。当地はマコガレイやムシガレイ、ナメタガレイなど様ざまなカレイ類が釣れるのだが、これからの時期の本命はなんといってもマコガレイ。30〜40センチ級の良型主体に楽しめ、ときには50センチオーバーも顔を見せる、ファンにとっては目が離せないフィールドである。

 3月も下旬になり同エリアの情報をチェックしていると、ここにきて模様が上向き、数はもちろん40センチクラスも上がっている様子。 これは行かねば! と3月31日、マコガレイ乗合の看板で出船している日立会瀬港のことぶき丸に予約を入れた。

 

ウネリに苦戦
 当日は集合時間の5時に12名が集まり、準備が整ったところで出船。40分ほど走った日立沖の水深35メートル前後で開始となる。 とりあえず私は撮影に徹することにしたが、思っていたよりもウネリがある。底を狙うカレイ釣りにおいてウネリは大敵、仕掛けが安定せず、苦戦を強いられるからだ。 とはいえ、船上を見渡すとベテランも多い様子。きっとあの手この手でこのウネリを攻略して釣ってくれるだろう。 すると開始早々、右トモでカレイが上がった。カメラを手に向かうと、釣れていたのは定番ゲストのムシガレイ。魚体に青色の斑点があるのが特徴で、塩焼きにすると抜群においしい。私はムシガレイの塩焼きで一杯やるのが大好きなので、うらやましいかぎりである。

 その後はしばし沈黙。やはりウネリが影響しているようだ。舵を握る齋藤研二船長は、なんとか釣らせようと小移動を繰り返してくれる。 そのかいあって、左胴の間で25センチ級の本命が登場。続けて右ミヨシで30センチ級のマコガレイとムシガレイが一荷で上がった。 船長の経験と勘が冴え、この日の好ポイントを見つけ出したようだ。 ここから一気に盛り上がり、左胴の間のベテラン氏の竿が深い弧を描く。慎重に巻き上げて船長がタモ取りしたのは35センチ級のマコガレイ。釣った本人はなんともうれしそうだ。 その直後、右胴の間で竿が大きく絞り込まれ、激しく竿先がたたかれている。ややあってタモ取りされたのは40センチオーバーのアイナメ、実においしそうである。

 その後も30センチ級のマコガレイやムシガレイ、40センチ級のアイナメなどがポツポツと取り込まれ、ほぼ全員がカレイをキャッチ。うれしいゲストで1キロ級のマダコも上がった。 ひととおり写真が撮れたので船長に釣り方について聞いてみた。 当地のカレイの釣り方は、オモリで底を小づいて誘うのが基本。竿先を小刻みに5〜10回ほど振って底を小づいた後、オモリを底に着けて仕掛けを止め、魚がエサに食いつく間を20〜30秒ほど取る。

 アタリが出るのはほとんどが仕掛けを止めているとき。竿先にコツッと感じるくらいの弱いアタリが多いので、竿先に集中する。 アタリがきても早合わせは禁物。ハリを飲み込ませるイメージで少し待ってから、スーッと竿を立てるように合わせる。 取り込みについては、40センチ級の良型はタモですくい、20〜30センチ級は抜き上げる。ハリを飲み込まれることも多いので、ハリ外しや替えバリを多めに用意してほしいとのこと。

 

40センチオーバー登場
 船長とカレイ談義をしていると、右胴の間で大物らしきがヒット。あわててカメラを手に取り駆け寄ると、良型のマコガレイが浮上。常連の佐藤さんが無事取り込んだのは当日最大43センチ。 佐藤さんは仙台湾などへも遠征する無類のカレイ好きとのこと。そこで、当日のようにウネリがあるときの釣り方を聞くと、「ウネリがあるときは底荒れもしているだろうし、カレイの活性は低いと思われます。そんなときは派手な小づきはダメですね。オモリが寝るか起きるかくらいの小づきで誘って、仕掛けが跳ねないようにすることが大事です。それとエサはアピール度を高めるために、房掛けなどでボリュームを出すといいですよ」と教えてくれた。

 佐藤さんの釣り方を見ていると、竿先を軽くシェイクするような感じで誘い、アタリを待つときはウネリを交わすためにまめにラインを出し入れして仕掛けを底にキープしていた。 そうこうするうちに大型のホウボウを釣り上げた佐藤さん。お見事です。 残り2時間を切ったところで私も竿を出す。船長や佐藤さんに教えてもらったことをイメージしながら底を小づく。 しかし、次第にウネリが大きくなり、とっても釣りづらい状況に。周りを見てもなかなか魚が上がらなくなってしまった。 それでも頑張って仕掛けをできるだけ跳ねさせないようにすると、誘いをかけて間を取った瞬間にククッと小さなアタリ。 船長に教わったとおり少し待って竿を立てると乗った! さほど大きくはなさそうだが、掛かっているのは間違いない。 ウキウキしながら巻き上げると、大きなウネリがきてグンと竿先が重くなったあと、フッと魚の重みが消えてしまった。掛かり所が悪かったのだろうか、実に悔しい……。

 その後もたまにアタリはあったが、うまく掛けられず沖揚がりの13時を迎えた。 釣果は25〜43センチのマコガレイが0〜7枚。ムシガレイ、アイナメ、マダコ、ホウボウなどが交じった。「スイマセン、今日はウネリに苦戦しました。これからは海も落ち着いて釣果ものびる時期なので、またぜひ遊びにきてください」とは、穏やかで優しい齋藤船長の言。 いやいや、私が釣れなかったのはへたっぴなだけです。 日立沖のカレイの釣期は例年7月ごろまでだが、数型ともに期待が高まるベストシーズンは4〜6月ごろ。このままでは終われない! 50センチ級を狙って再釣行するぞ!


これからの時期のこれからの時期のマコガレイは食味も最高!

現在、日立沖で釣れているマコガレイのほとんどが産卵後の個体。今後は体力を回復するためにエサを荒食いし、身もどんどん分厚くなるという。となれば釣趣はもちろん食味もアップ。釣りたてのマコガレイの煮つけは、身がフワッとしていてまさに絶品。ぜひ釣って味わっていただきたい。


ことぶき丸

:日立市幸町2-9-13 0294-23-2338 090-1842-0165

http://tj-web.jp/funayado/467.html

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