◎内山高典

 

  5月からおよそ半年間、わが家の食卓で大活躍した鉢植えの大葉に穂が実り、小さな花が咲きました。
 大葉は一年草なので、花が咲くと寿命を終えます。この大葉は苗を植えて育てましたが、花が散り、種が取れたら、来年の春は種から育ててみようと思います。




 さて、取材で船に乗り、同船したお客さんから一番聞かれることが「どの釣り物が一番好き?」という質問です。


 手軽な小魚から青物、根魚、イカ&タコなど、どの釣り物もそれぞれ面白さがあるので「一番好き」な釣り物を決めるのは……むずかしい。


 しかし、取材を含めて釣行回数が多い釣り物といえば「キハダ&カツオ」と「一つテンヤのマダイ」です。


 シーズンを重ねるごとに大型化が進む相模湾のキハダはロマンがあります。
 2012年にキハダ乗合がスタートした当初は30キロ級を手にして感無量でした。それが今や、40〜50キロ級が当たり前、60〜80キロ級も登場し、つい先日も三浦半島長井港の「はら丸」で70キロのモンスターが取り込まれました。
 原進船長、おめでとうございます!




参照:三浦半島長井港はら丸


 ここ数日で一気に寒くなりましたが、毎年、相模湾沿岸の海水温が20度を切るころまでキハダが釣れています。関東・東海海況速報で海水温を見ると、今のところ関東近海は25度以上あるので10月一杯はキハダを狙えるでしょう。



参照:神奈川県水産技術センター 関東・東海海況速報






 秋といえば中小型のマダイの数釣りが楽しめるシーズン。最新号の特集で紹介した外房大原の一つテンヤは、この秋、絶好調です。
 エビエサを付けたテンヤを下ろせば、ひっきりなしにアタリがきて、いい日に当たると、これでもかってくらいマダイの引きを楽しめます。
 私が初めて大原で一つテンヤに挑戦した2007年の秋もアタリが多い年でした。


 水深20メートル付近の浅場、テンヤ2〜3号にエビを付けてを落とすと、スルスル出ていた道糸が、水深分出る前にフワッとフケることがあります。
 これがいわゆる「フォールのアタリ」。半信半疑だったフォールのアタリで初めてハリ掛かりさせた瞬間の手応えは今も鮮明に覚えています。


 一つテンヤは底ダチを取ることが大事ですが、初心者は必要以上に重いテンヤを使っているケースが多いようです。今は浅場で数釣りができる好期、軽いテンヤを使ってフォールで食わせるだいご味を、ぜひ味わってほしいですね。

 



参照:外房大原港新幸丸


 最新号では、外房大原港・新幸丸の若船長、山口大地さんのアドバイスを踏まえて、一つテンヤで「アタリが出ない人のチェックポイント」を紹介しています。フォールのアタリの取り方もバッチリ解説してますから、ぜひご覧ください!

 ではでは、また来週。