◉ども。サッカーワールドカップ日本対スペイン戦にて早朝カレーライスを台所で温めている間に同点ゴール、ガラムマサラを取りに戻っている間に逆転ゴールが決まり、生中継なのにいいところをまったく見られなかった沖藤です。
まあ、サッカー日本代表が勝っても負けても自分の人生に影響がない99%以上の日本人の一人として、きわめて気楽かつ無責任に一喜一憂しておるワケですが、こうなると決勝トーナメントも頑張ってほしいものです。
で、ベスト16で対戦するのはクロアチア。
フランスW杯で苦杯をなめ、ドイツW杯ではのらりくらりと引き分けられた、独立してからの6大会で準優勝1回、3位1回の実績ハンパない相手です。
日本代表チームが史上初のベスト8へ進むためにはこのクロアチアを退けなくてはならないわけで、いまやメディアはクロアチア対策が大命題です。
というわけで、ワタクシは
釣り人目線のクロアチア攻略法
を考えてみました。
クロアチア攻略法を聞いたのはこの方!
松山の釣具店でイワシを買っている釣り人
よく見ると
イカ先生こと富所潤さんです。
なんでイカ先生がクロアチア攻略と関係あんのさ?
とお思いの方、まあまあ、ちょっと読んでみてくださいな。
…………数時間前…………
プルルルル……プルルルル……
富所「ガーゴー はい、ガーゴー 富所です(運転中のハンズフリー)」
「先生おはようございます。いきなりスミマセンが、先生は以前、クロアチアで釣りしていましたよね」
富所「え? はい。イカ釣りに行ったことがあります」
「何イカだったんですか?」
富所「タイセイヨウヤリイカです。胴長40センチを超えて触腕も太く、見た目はケンサキイカにそっくりなのですが、分類はヤリイカでした」
「クロアチアはイカ釣りが人気なんですか?」
富所「クロアチアは地中海のアドリア海に面しており沿岸に大小様ざまな島があって、その周りが釣り場になります。海はおだやかでとてもきれいで、遊漁船はなくプレジャーボートなどで釣りをするのですが、とても人気ですよ」
「アオリイカは釣れないんですか?」
富所「いないみたいですね。でも、イカ釣りは餌木やスッテを使います」
「それって日本製ですか?」
富所「はい。以前からヤマリア・ヤマシタがあり、エギ、スッテ、の呼び名で定着しています」
「へー! では、クロアチアの人に『エギ、スッテ!』と声をかけたら、釣り好きなら反応するかもしれませんね」
富所「ははは。そうかもしれません」
「ところで先生、サッカーワールドカップの決勝トーナメントで日本代表はクロアチア代表と対戦するのですが、釣りを通して先生が感じたクロアチアの国民性というか、気質とかって、どんな感じなのでしょう?」
富所「そうですね。ぼくがまず感じたのは、まじめな国民性というか、いわゆる外国の『分からなさ』がない、まじめな人たち、といった印象です」
「そうなんですか⁉︎ 意外と言っては失礼ですが、意外ですね」
富所「一言でいえば人がよくて、対日感情がとてもよい国でした。ぼくが行ったときにはまだユーゴスラビア紛争の爪痕が残っている復興の途上だったのですが、みなさんとても穏やかでしたよ」
「親日の国なんですね」
富所「ミルコ・クロコップがK1で成功して、帰国して政治家になりましたよね。そのこともあって、日本びいきでした」
「いい国ですね。クロアチア」
富所「食もクセがないというか、魚、肉、野菜とも、オリーブオイルと塩をベースにして素材の味を生かす、日本人がとても理解しやすい料理でした。食での精神性という点では、精進料理に通じるものがあると思いましたよ」
「うーむ。素晴らしいですね、クロアチアは」
富所「みなさんはどんな印象を抱いているか分かりませんが、ぼくの知るクロアチア人はおだやかで、器用で勤勉、そして我慢強い人が多かったと思います」
「強い、大きい、ケンカっ早い白人の国という印象を勝手に持っていましたよ」
富所「逆ですね。僕人身、クロアチアの人と日本人の親和性の高さに驚いたというか、居心地のよさを感じました」
「では、かなり強引ですけど、サッカーワールドカップ で日本代表がクロアチア代表に勝つための攻略ポイントとか、メンタリティの弱点とか、ありますかね? 日本が親しみやすい気質なら、弱点も見えませんかね?」
富所「そうですね。具体的に言えば、クロアチアの人は日本人のように、あるいは
それ以上に我慢強く、規律を守り、
しかも器用で、体格は少し上、
その上ヨーロッパで常に強い国と接して
鍛えられています」
「……弱点、ないじゃないっすか」
富所「でも、素早い情報収集力と分析力なら、日本のほうが勝ると思います。これは釣りでも感じましたよ」
「おお、そこですか!」
富所「試合展開に応じた対応や戦術で日本が上回る可能性に期待したいところですね」
「日本には探見丸もありますしね」
富所「サッカーには関係ありません(ピシャリ)」
「ほかに攻略の糸口とか、ありますか?」
富所「そうですね。
クロアチアの釣り人はPE0.4号、0.6号でも
普通にFGノットができます。
つまり、とても器用です」
「なるほど!体格に優れているうえに手先も器用、って、それ、弱点なしじゃないですか」
富所「そうですか。でも、クロアチアではオリーブオイルもワインも各家庭で作っているので、それこそ様ざまなワインが楽しめます。ぼくはお酒を飲みませんが、地中海沿いの食事とワイン、オリーブオイルの文化は世界遺産にも登録されている素晴らしいものですよ」
「……なんか、クロアチアも応援したくなってきましたよ」
富所「どっちが勝っても素晴らしい、これがスポーツの原点です。これは、釣りも同じですね!」
と、いうわけで、釣り人目線でのクロアチア代表攻略法は、
どちらが勝ってもおめでとうと言える国同士、観る側も楽しみましょう
という玉虫色の結論になったのでした。