◎内山高典

　下処理が簡単でおいしいヤリイカやスルメイカは家族はもちろん、ご近所さんにおすそわけすると一番喜ばれます。
　個人的には、これからの時期は冬〜春までロングランで楽しめるヤリイカが好きですね。
　スミイカやアオリイカも魅力的ですが、いい反応に当たると全部のツノにズラズラ乗ってくるヤリイカの豪快な釣り応えがたまりません。
　相模湾〜三浦半島、東京湾奥、内房、南房などからヤリイカ船が出船中。おおむねトップ20杯前後、いい日は40杯以上の釣果も見られます。ここにきてサイズもよくなり胴長20〜30センチ級が主体です。

　ヤリイカ料理といえば、やっぱり刺身。まずは釣りたてコリコリの歯ごたえを楽しみ、翌日は、１日冷蔵庫で寝かせて甘みが増した刺身を味わいます。

　そしてわが家の、もう一つの定番が「イカそうめん」。たっぷり作ったダイコンおろしを器に盛り、めんつゆを適宜加え、その上にドサッとヤリイカの細切りを乗せてでき上がり。ダイコンとヤリイカ、めんつゆの甘みの三重奏が口の中に広がる、子供にも人気の一品です。
　ヤリイカとダイコンは相性抜群。イカとダイコンの煮つけもおいしいですよね。
　ヤリイカは冷凍保存で１〜２カ月はおいしくいただけます。今週末の三連休にぜひ！

この時期のヤリイカは肉厚で軟らかい極上品

まずは刺身をショウガしょう油で

イカそうめんに合わせるダイコンおろしは、甘みが強い葉側の部分を使うのがコツ

ゲソやエンペラはまとめてバター焼き。ビールのつまみに最高です！