19年5月10日金曜日。週末はマダイとイカ!&釣魚売買に関する特別企画

◎沖藤武彦

 10連休が終わった今週はどこも落ち着いた釣況で推移。その中で注目したいのがコマセダイとマルイカ、ムギイカだ。
 当たり年と言える剣崎〜久里浜のコマセダイは、これからは大ダイに期待。そして日本海新潟上越でも乗っ込みが始まった。このほか、西伊豆、南伊豆も乗っ込み模様、穏やかな予報となっている今週末は大ダイが食ってきそう。
 テンヤ、タイラバも各地で大型が上がり始めているが、個人的には翌週の大潮あたりがカギになるのでは?と見る。

 

 イカで注目すべきはマルイカ、ムギイカ。相模湾では苦戦気味だったマルイカだが、ムギイカの群れにあたると一気に数がのび、ムギ7割で70杯を超えも。また、今日、長井ではマルイカ主体で63杯を記録した。
 3〜5センチのスッテで組んだマルイカ仕掛けを軸にしつつ、ムギイカが多いとき用に11センチのプラヅノを数本、またはプラヅノ仕掛けを持参したい。マルとムギが交じっているときにはマルは底層、ムギは宙層の傾向が強い。
 また、マルイカファンの間で話題になっている場所が外房小湊。全盛期を思わせる爆乗りもあり、初心者でも楽しめそう。とはいえ日によって渋くなるので楽観しすぎも禁物。また、勝浦川津からも出船している。
 このほか、茨城のヤリイカはいよいよ終盤、30メートル前後の超浅場でも乗り始めたとの情報。イカメタル(またはメタルスッテ)で楽しむなら、今週末がラストチャンスかも。
 また、アオリイカは餌木シャクリで大型勝負。今年ほど2キロ級の大型がコンスタントに釣れている年も珍しい。釣れれば御の字、でチャレンジする価値はありまっせ!
          
 さてさて。次号、5月15日発売の『隔週刊つり情報』では特別企画「釣魚の売買はあり?なし?から考える沖釣りのこれから」を掲載しています。今年の春先、釣魚売買サイト開設の動きを機にSNSなどでザワついた話題で、同タイトルのアンケートを本誌連載で行ったところ120件を超えるご意見をいただきました。
 唸ってしまうほど問題点を指摘している投稿、世相を反映している本音、飲食店からの意見など様ざま。それらを8ページにわたって掲載し、本誌の見解も述べています。
 実はこの話題、単なる良い、悪い、賛成、反対だけではなく「遊漁とは何か?」「自分にとっての釣りとの関わり方」「遊びの価値」「生き物としての魚をどう見るか」などを問う、業界、いや、行政を含めてみんなで向き合い、考えるべき深〜い問題を内包しています。
 いわば「令和の沖釣り」を考える機会として、水産庁などにも取材して、じっくり取り組んでみました。文字の多い企画ですが、ご一読いただければ幸いです。