◉沖藤武彦
ども。メジャーリーグ・オールスターゲームの中継を観て、大谷翔平選手のスゴさ以前に、スタジアムを埋め尽くす素顔の野球ファンの姿にびっくらこいた日本国民・沖藤です。いやはや。
素顔、つまりマスクをしていない観客で盛り上がるスタジアムの国際映像は、ここのところサッカーやモータースポーツでよく観られます。
すっかり目がマスク着用&ソーシャルディスタンスに慣れているため、思わず過去の映像かと思っちゃいますが、これが本来の姿なんだよねえ……。
まあ、ワクチン打ったぜ最強だベイビー! みたいな豪快なノリで本当に大丈夫なの? と思っちゃいますが、欧米、すごいですわ。
ひるがえってわが日本は、すったもんだの末に無観客&一部観客を入れてのオリンピック開催。
反対、歓迎、国内に様ざまな議論とギモンを巻き起こしつつ、崖っぷちから目をつむってダイブするようなオリンピック。さて、全世界にビミョーな空気を届けるのか、未曾有の感動を届けるのか。
少なくとも、ワタクシ含め、日本全国、感覚的にここまで「ビミョー」なスポーツイベントは初体験でしょう。
まあ、個人的な意見としては、無観客なのにオリンピック期間中の首都高速1000円上乗せは、本当に迷惑だし、ムカつきます。
あ、本音言っちゃった。
いずれにせよ「ビミョー」つまり、どこか「違和感」のあるものは、先の展開が読めないものです。
沖釣りは明朗快活!
キハダ・カツオの夏が来た!
オリンピックはビミョーですが、沖釣りは明朗快活。その最たる釣り物が、
キハダ・キメジ・カツオ。
すでにカツオが釣れていた常磐、犬吠埼~飯岡沖も引き続き注目。群れの移動が早いと言われていますが駿河湾も継続に期待したいところですが、やはり最注目エリアといえば、
相模湾。
その相模湾は例年のパターンどおり、沖で生きイワシエサのフカセ釣り&ルアーでスタートし、7月上旬からは相模湾内でカツオが釣れる日もあるため、8月1日のコマセ釣り解禁に向けて期待が高まっています。
また、直近の傾向としては、カツオの群れにキメジがかなり多く交じっており、ほぼキメジの群ればかりに当たる日も多いとか。
もしかしたら今年のコマセ釣り解禁はキメジが主役になるかもしれません。
ちなみに、夏の始めにキメジが多く交じる例は、以前よく見られたパターン。カツオ船でハリスをブチブチ切られて、6キロ級が上がれば興奮したものでした。
▲2015年、生きイワシのフカセ釣りで釣れたキメジ(撮影:訓覇啓雄)
それが年々大きくなって、10キロ、20キロ、ここ数年は30キロ級はあたりまえ、40キロ超級も珍しくありません。
ただし、それらはある程度時期があります。
相模湾のカツオ・キハダカレンダー
【6~7月】ルアー、イワシエサが沖で大型のキハダ、カツオを釣ってシーズンスタート。
▲イワシをまいて、カツオが食ったら戦闘開始(葉山の長三朗丸にて。撮影:訓覇啓雄)
【8月】湾内のコマセ釣り解禁。カツオメイン(今年はキメジ多し?)、20キロ超級のキハダは時折上がる程度。
★キハダがコマセに着くまでは、コマセ船でエビングが好成績を納める傾向あり
▲8月から9月にかけてカツオ釣れ盛るとキハダ狙い以上にお客さんが集まって盛り上がります。写真はカツオ豊漁に沸いた2018年
【9月】湾内のコマセ釣りでキハダが増え始める(カツオ&キハダ船のほか、キハダ専門船が出始める)。
★中旬の秋彼岸のころより大型キハダが口を使うようになり、「X デー」が訪れます。
【10月】海水温が下がるとともに大型のキハダが主役になる。
★年により変動はあるが、小田原沖で40キロ超級「小田原モンスター、通称オダモン」が釣れ、下旬にかけて次第に沖へ移動、終盤を迎える。
▲昨年10月、小田原沖で釣り上げた34kgのキハダと福ちゃん(福田豊起さん)
【11月】長い年には11月上旬も大型キハダが釣れます。
年によって変動はありますが、8月上旬のカギを握るのはカツオの動向。今年は常磐から駿河湾まで遊漁のカツオが好調なので、期待大といえそうです。
前記のとおりキメジも多いので、このまま相模湾内に来遊、パヤオやコマセに着いて、滞留してほしいものです。
というわけで、
相模湾の開幕はカツオ&キメジに期待!
現在出船中のフカセ釣りはもちろん、8月開幕のコマセ釣りに備えましょう。
最新号『隔週刊つり情報8月1日号』では、一足早く開幕した生きイワシエサのカツオ・キハダ釣りを紹介、続く8月15日号ではコマセ釣り開幕にともなう出船予定や釣り方など、情報満載で編集中です。
フィッシング
グローブのすすめ。
キハダ・カツオに関連して、ここで「フィッシンググローブ」のななし。
グローブはルアーだけでなく、キハダのコマセ釣りや泳がせ釣り、あるいは餌木タコなどでも大いに活躍します。ちなみに今号の表紙の方も、生きイワシのフカセ釣りでグローブを着用しております。
ケガ防止はもちろん、沖釣り全般でグローブの役割をもっと見直してもいいのではないか、と、個人的に思っています。
たとえば、力のある人なら竿のグリップとリールのハンドルを素手でしっかり握って固定できますが、疲れて握力が落ちてきたり、力がないとブレたり滑ったりします。
これが大きな体力のロスになり、コントロールしきれずにバラしたり、場合によっては腕の筋肉や関節を傷めて、あとあとクセになったりします。
そんな力を入れるとき、グローブをするだけで竿をしっかり持つことができ、驚くほどブレと疲労が少なくなります。
これは大物とのファイトのほか、一日何百、何千とシャクリを繰り返すルアー全般はもちろん、餌木タコ、ティップラン、イカメタルなどなど、ほとんどの釣りに言えます。
逆に言えば、どんなにいいロッド、高性能なリールを使っていても、手が滑ったら意味がありません。
場合によっては素足でランニングするか、シューズを履くか、ぐらい違うときがあるんです。
キャストではグローブがなくては指が切れてしまうこともあるので必須ですが、そもそもワタクシも握力が弱いほうなので、大物釣りなどでも、ファイト時にグローブを使います。
ぜひ皆さんも、お気に入りのグローブをひとつ、入手してみてはどうでしょう。釣りが変わりますよ!
ワタクシもお気に入りのグローブがあって、傷むと同じ製品を買っていたのですが、昨年、製造元が廃業してしまいました。新しいグローブを探さなきゃ。
といったところで、最新号では、女性専門の釣りアパレルブランド「Shipsmast」の「フィッシンググローブ3 フルカバータイプ」を読者プレゼントしております。
このグローブ、手のひら側には通常繊維の数十倍の表面積を持つ「ナノフロント®」を使用、全天候で強力なグリップ力を発揮、最小限の力で、吸い付くように握ることができます。
甲側は摩擦に強くストレッチ性に優れた「CORDURA®ベア天竺」を使用。手と、手の動きにフィットするようデザインされ、サイズもレディースS、M、L、LLと豊富に展開、カラーはピンク、チャコールの2色。
ワタクシが個人的に「いいぞ!」と思う点が、グリップ力とともに、手首のベルクロ止めをなくし、ライン絡みを防止していること。
ベルクロ部にラインが絡むことが結構あるうえ、泳がせ釣りやコマセ釣りでは、頻繁にグローブを着脱しますから、これ、実にありがたいんです。
プレゼントの応募はこちらからどうぞ ←クリックでジャンプします
というわけで、いよいよビミョーなオリンピックが始まりますが、皆さまが変わることなく、沖釣りを楽しめることを願っております。
個人的には相変わらず取材が立て込み、私用もあって金曜から火曜まで出っぱなし。てなわけで今は木曜日、前もって日誌を書いて、出発準備をする沖藤でした。
それではみなさん、引き続き感染予防に気を付けて、よい週末を過ごしてくださいね!