◎沖藤武彦
6月といえば雨だろ、と、表紙に思い切ってレインウエアを持ってきたら夏日が続き、今週末も好天の予報。しかも今年の関東地方は6月に雨が降る日は少なそうとの見立て。釣り人としてはうれしい反面、編集人としてビミョーな心持ちで水無月を迎える沖藤です。
◎隔週刊つり情報最新刊(6月15日号)
でもね、今の沖釣り用レインウエアはいいですよ。沖釣りの動きや、こすれる場所に様ざまが工夫が施してあるので耐久性と防水性が長持ちします。価格も生地や機能に応じて多彩で、デザインもいい。ぜひこの機会に買い換えを考えてみてくださいね。
で、実はレインウエアと同時に、マルイカバージョンの表紙も作っていたんです。というか、今号のメインでもある巻頭特集は「マルイカを諦めない!」。
そのマボロシの表紙がこちら↓↓
◎このデザインの『つり情報』は発売されていません
週末のイチオシはマルイカでしょ!
え? 雨は外した感じだけど、マルイカはドンピシャじゃないかって?
そうなんです。ここにきて三浦半島西部〜相模湾のマルイカが急浮上、土日は大盛況間違いなし。
特筆すべきは、相模湾ではエボシ、葉山は名島沖、長井は諸磯と、釣れている場所が別ということ。同時多発的にマルイカ模様が上昇したわけです。
水深は浅くて30メートル前後、長井方面では60メートルほど。オモリは場所によりますが40、50、60号。いよいよベストシーズン。
……とはいえ、70杯とか、100杯オーバーとか、飛び抜けた数字の後ろには、数杯、またはツ抜けに苦しむ人が必ずいます。
これを個人的には「マルイカの格差問題」と呼んでいるのですが、今回の特集はその「格差是正」もテーマ。
ちょこっとだけネタを出すと、山中陽介さんのゼロテンは「竿を水平に構え」「落し込みも工夫をして」「激しく合わせない」釣り。
そして「合わせて掛からないときは合わせを早くする」。加えるなら「竿がいいから釣れるのではなく竿に慣れているから釣れる」
これらのキーワードを頭に入れるだけで、かなりゼロテンは変わってきますよ!
6月1日解禁の剣崎イサキと夏ヒラメ
さてさて、明日は剣崎沖のイサキ釣りと、九十九里・銚子のヒラメ釣りが解禁します。
剣崎沖は昨年の好調と、今期のマダイ好況から前評判は上々。地元剣崎はじめ湾奥金沢八景からも出船するので、最も手軽なイサキ釣りともいえます。
タックルはライトアジなどに使っているものでOK。タナが浅いので手巻きの両軸リールで大丈夫ですが、タナ(水深)をキッチリ数える必要があるので、道糸の色変わりが先端にくるように準備しておきましょう。
一方、このあいだまで釣れていたんじゃない? といった感じの九十九里・銚子のヒラメ釣りは、産卵期の禁漁をへての再開。例年、水温の高い時期は食いがよく、アタリが分かりやすく初心者でも楽しめるため、入門に最適な季節でもあります。
このほか、解禁ではないけど、東京湾奥からマダコ乗合が始まるのも明日から。海堡周りで大ダコが釣れているので、楽しめそうです。
ちなみに、餌木タコを楽しむ際は、まだ根周り中心に狙うと思うので根掛かりに注意してくださいね。
では皆さん、よい釣りを!