◎沖藤武彦

 どうも。かえるのピクルスの折り畳み傘を買ったもののあまりの可愛さに濡らすのが惜しくて買ってから数年たつのに一度も使うことなく毎年梅雨を乗り切っている沖藤です。

 皆さんもそういう「もったいない系」の無駄ってありませんか? たとえばスマホの画面に貼ってある薄〜いビニール(そう。それ、それ!)を取らないとか。

  え? いつも前振りが長いって? はいはい、これでも半分に削ったんですけどね(どんだけだよ)。

 

 というわけで週末……というか、今回は関東地方の海況が持ち直す来週の予想ですが、そのキーワードが「タ=ta」!

 

 『隔週刊つり情報』7月15日号(最新刊)

◎シケの日に「タ」チウオのイメトレ

 例年より早く本格シーズンを迎えた東京湾では、ジギングに続いてエサ釣りも模様が上昇、シケ後の模様に注目です。

 ジギングは指幅5本級やそれ以上も出て、釣りとしては濃い内容。

 一方のエサ釣りはサイズも釣り場も、ハマる誘い方のパターンもバラバラ。攻略法を探りながら釣る展開で、そのつど迷うものの、これがかなり面白い。

 誘いのバリエーション、基本動作は、特集とリンクした三石忍姉さんの動画も見られるので、ぜひ参考にして、イメージトレーニングしてくださいね! 

 

◎当たり年か?東京湾の「タ」コ活況

 まあ、正確にはマダコですが、東京湾奥出船のマダコが絶好調です。主に神奈川県側の根の荒い場所が中心なので餌木タコ(竿釣り)は根掛りにかなり注意が必要ですが、デキサイズの小型が多いことから、今後は千葉県側を含め、根の少ない場所でも乗り始めそう。

 そうなると餌木のちょい投げも効くので、より面白くなるはず。

 

◎南房〜外房の「タイ」ようやく本気

 はい、これも正確にはマダイですが、模様の遅れていた外房がようやく本調子。

 一つテンヤ、タイラバで狙う大原では20メートル以内、日によっては夏に狙うような超浅場で小〜中ダイが釣れており、御宿〜勝浦ではやや深めの50〜60メートルでタイラバが好調。勝浦ではカモシ釣りも覚醒といったところです。

 そして意外と知られていませんが、南房のコマセダイも大型、小型がよく食っているほか、同じく南房洲ノ崎の大ダイ狙いのタイラバもこれからピーク。4キロ、5キロ級の大ダイがコンスタントに上がっています。

 

 で、マダイで個人的に注目しているのがこちら↓

 

 

◎「タ」イジギングはかなり面白い!

 ここ数年、一つテンヤ船などでタイラバに次ぐ「第三のメソッド」として注目を集めているマダイのジギング。

 ベイトの反応があるときやマヅメどきなど、少ないながらもメタルジグの独壇場になることもありヒットルアーは品切れになることも。

 実際、昨年あたりは……

・TGベイト

・TGヒデヨシ

・ビンビンメタルTG

・あいや〜じぐ

 の、60グラムを中心に人気カラー(関東ではとくに緑/金)が店頭から消え、通販でようやく手に入れた人も(おれだよ)。

 で、メタルジグの釣り方も、タイラバ同様基本的にタダ巻きがメインと言われていて、実際にそれで釣れてるんだけど、先日取材したタイジグのルーツのひとつ、三重県・熊野灘では違うんです。

 まあ、おれが知らなかっただけかもしれないけど、ジャークもリトリーブもマダイに効果的な方法があって、ベイトの反応に当てているとき(ワラサジギングみたいな感じ)は青物とマダイをアクションで狙い分けていたり、一転、反応ではなくマダイの付き場(つまり一つテンヤみたいな感じ)では外道ぬき、連発でバタバタとマダイがジグで釣れたりと、まあ、目からウロコ体験でした。

 これらは最新号の「鯛ラバたい」に詳しく紹介しているのですが、簡単に言うと「小さめのワンピッチジャーク」。速度は毎秒1メートルが目安で、結構早く見えます。

 そもそも、タイラバもタイジグも、巻くだけだと釣れないときに耐えられなくなりません?

 それが、アクションやスピードで攻略できるとなると、かなり面白いんです。てか、飽きない!

 で、熊野灘で教わった釣り方とメタルジグを関東で試してみたのが写真の大鯛。

 そう、バッチリハマったんですわ。

 関東での実釣談は、また追って!

 と、ここで終わっちゃうと金曜版としては淡白なので、まとめ!

 

⭐️来週もイサキ、アジ、シロギスは、ちょっとやそっとのシケでは下降しない大本命。

⭐️人気のマルイカは相模湾に続き沼津の夜釣り、久里浜方面の浅場で上昇と、新たな動きが出ており注視。昨年まで結構マルイカが交じっていた鹿島の夜釣りはまだかなぁ〜。

⭐️そして相模湾ではキハダが城ケ島〜川奈を結んだ湾内に突入、多数のナブラが確認され、長井、大磯、真鶴出船などで20〜30キロ級が釣り上げられている。平塚・庄三郎丸のシイラ船でもキメジが交じり、19日よりキハダ乗合を開始、週明け、シケ後に潮色が変わればさらにカツオ・キハダモードもある? かも。

 なにせ、湾内にベイトはいますから。

 ミズナギドリもわんさか飛んでるし。

 

 では皆さん、よい週末を!

※写真は今月12日の平塚沖。ベイトはウルメイワシとカタクチイワシ