◎沖藤武彦

 ども。健康診断にて空きっ腹で飲まされるバリウムの一口めが一瞬だけ妙においしいと感じてしまう沖藤です。

 まあ、次の瞬間には拷問が始まるんですけどね。
 で、あの板の上でグルグル回らせられると、つい、ビートたけしのお笑いウルトラクイズとか思い出して笑っちゃって、ゲップ出して、怒られちゃうんですね。

 あ、このコラムは釣りの話でしたね、はいはい。

 今週も梅雨空が続いた関東地方、大きな変化はないようで、依然、マダコ、タチウオ、シロギス、アジといった東京湾の小物は盤石。気になる貧酸素水塊(推定データ)を見ても、盤洲、金沢八景野島周辺を筆頭に、マダコやキスポイントの溶存酸素は十分。北の強風やゲリラ雷雨でもないかぎり、週末は好調なハズ。

◎貧酸素水塊分布予測システム(千葉県)より。赤いのは水中の溶存酸素量が多いことを示しています

 

 そのほか、コマセ釣りの解禁が迫る相模湾のキハダ、各地のイサキ、日本海では新潟でも本格的に釣れ始まったイカメタルに注目です。

 

 で、そんななか、常磐にて、夏〜秋の好シーズンが始まった釣り物があります。そう、赤い、アイツです。

 

 

◎チモトにマシュマロボールやケイムラパイプなど工夫を凝らすアカムツ釣り。スロジギでは250〜350グラムまでは用意しましょう。

 

◎常磐から始まるアカムツサマー

 

 茨城県の北端、平潟港出船ではすでに順調に釣れていて、第15隆栄丸ではマダラ・メヌケ、アブラボウズと交代でアカムツ乗合へ出船中。今週末は21日、その後は25、28日に予定しています。

 日立久慈漁港からは釣友丸が中深場五目で出船、平潟と日立、つまり県北エリアは大きなアカムツが釣れるうえ、未開拓ポイントも多いので楽しみです。

 そしてやはり夏〜秋のアカムツどころといえば鹿島、波崎出船で狙うカンネコ。水深130〜150メートルほどを狙うことが多く、エサ釣りのオモリは120号となっているので、スロジギでの同船が多く、ルアーファンに人気のエリアでもあります。
 ここまでの展開としては最大40センチ級含みで一人1〜5尾(鹿島新港・桜井丸)、これから右肩上がりを期待しましょう。

 

 

▲模様が遅れた昨年は8月中旬からジグで上向き9月にはスロジギ祭り状態。例年なら、そろそろジグにアタックし始めるハズ

 

◎超絶!スロジギの夏ビラメも始まる?

 

 夏ビラメといえばアタリ豪快、釣れて爽快、楽しいライト泳がせ。目下、銚子、九十九里飯岡出船で好調に釣れています。

 そんな中、個人的に楽しみにしているのが福島県四倉港・弘明丸のヒラメ。
 港を出てすぐサビキ仕掛けでイワシを釣り、それをエサにして無数にある魚礁を狙っていくのですが、これがもう、でっかいソイ、アイナメ、メバル、そして大ビラメと、豪快に釣れてくるんです。まさにワンダーランド。

 で、イワシとともに四倉沖にやってきたヒラメの活性がピークに達する8〜10月は、猛烈にメタルジグを追い回すんです。

 信じられないかもしれないけど、イワシ以上にメタルジグが釣れるんですよ。しかも、小さくて2〜3キロ、5キロは当たり前、7キロまでは釣れるのですが、それ以上になるとジグを丸呑みされて、リーダーを切られちゃうんです。

 ホントかよ? と思うでしょ。無理もありません、でもね、一度体験したら、ヒラメ釣り、スロジギの概念が変わっちゃうほど強烈です。

 てなワケで、ちょっとジグには早いけど、この週末、四倉にヒラメ釣りに行ってきます。 その前にバリウムを……あ、失礼。

 では皆さん、よい週末を!