◎内山高典

 皆さん、夏休みの釣行計画は決まりましたか? 各地で絶好調のイサキ、東京湾で高位安定のアジ、マダコ、タチウオ、シロギスなどの小物は、仲間や家族とワイワイ楽しむ夏のジャーにピッタリです。
 そして私が大好きな一つテンヤのマダイ釣りも手軽に楽しめるターゲット。茨城、九十九里飯岡、外房方面でジワリと模様が上昇し、ムラはあるものの600〜800グラム級がいい日は10枚以上の釣果が上がっていて、時折3〜5キロ級の大ダイが顔を出しています。外房〜茨城県鹿島エリアは午前・午後船で出船するので、スケジュールが立てやすいのも魅力です。



 

深場の怪魚「アブラボウズ」

 相模湾のキハダも気になりますが、この時期、大物ファンにおすすめしたいターゲットが茨城県平潟港の第15隆栄丸がリクエスト乗合で出船する深場の怪魚「アブラボウズ」です。
 アブラボウズはスズキ目ギンダラ科アブラボウズ属す深海魚で、最大100キロオーバーに成長しますが、姿形はどことなくアイナメに似ていて、ヒレにトゲなどはなく、鋭い歯もありません。
 平潟港出船で主に狙う釣り場は水深400〜600メートル前後で、タックルはアコウやキンメ用を使うのが一般的ですが、キハダタックルでチャレンジ可能です。
 アブラボウズは周年釣れますが、海が穏やかで釣りやすい日が増える7〜8月は初挑戦にもってこいのシーズン。今年も60キロオーバーを筆頭にトップ2〜3本と順調です。
 相模湾でキハダ、北茨城でアブラボウズと、とことん大物に挑む夏休み釣行プランはいかが?


茨城県平潟港・第15隆栄丸HPより
7月5日、65キロ

 



茨城県平潟港・第15隆栄丸HPより
7月15日、20キロ