◎沖藤武彦

   台風15号による被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

   台風が通過して4日が経過してもなお、千葉県では20万軒あまりが停電しておりますが、徐々に復旧作業は進んでいるようです。

   本誌編集部では11日に編集部員が南房地区へ行き、周辺港の船、施設、船宿の確認をおこなってきました。

   全軒の確認はできていませんが、家屋損壊の件数は甚大、停電、断水で厳しい状況ではあるものの、日を追うごとに船長たちの無事の確認も進んでおります。

    また、船体の大破等の確認については、相浜港・松丸さんが大きなダメージを受けてしまったようで、再開まで時間がかかりそうとのこと。一日も早い復旧を願っております。

   なお、被災直後より、被災地域にある千葉県内の船宿にて、充電、シャワーの提供など、助け合いも行われています。

 

千葉県の沖釣りは健在

週末からは出船軒数も拡大

マダイ、ヒラメ、フグ、タチウオ、ルアー青物、スルメも快調、大穴はシマアジか

  被害が大きかったものの復旧作業の進む内房勝山港をはじめ、外房大原港、九十九里飯岡港、勝浦川津港、勝浦港、勝浦松部港、江見太夫崎港、湾奥の長浦など、各港が順次出船、キハダ、カツオ、ヒラメ、フグ、マダイ、スルメイカ、シマアジ、タチウオ、アカムツのほか、イナダ&ワラサ&ヒラマサ&サワラが順調に釣れています。

  

   また、明日からの週末は富津、停電の影響でイワシが入荷できなかった銚子のヒラメ釣り、南房では太海よりムツ&タチウオ、洲ノ崎栄ノ浦よりスルメ、カワハギ船が出船を再開します。

   そのほかの地区、船宿でも出船を再開すると思われますので、ぜひ、チェックしてみてください。

 

内房のカンパチ&ワラサ、南房のシマアジ&カンパチは出船可能になってから

    実は今月後半、つまり秋彼岸のころ、内房〜南房で盛り上がるのが、カンパチ、ワラサ、シマアジ、ときどきヒラマサ。

   なかでもカンパチは内房保田、南房洲ノ崎、外房小湊で、アジを泳がせたり、ウイリーで狙ったり、バケで誘ったりして、1〜2キロのショゴサイズがよく釣れます。

   金谷ではアジを泳がせてブリが釣れたりします。

   で、今年もカンパチが多く、内房ではアジ船で、南房では専門船で掛けたりバラしたりで盛り上がっていました。

  そこにイナダ、ワラサ、中にはブリやヒラマサが来たりして、ちょっとした大物釣りになることも。

   そして小湊では、カンパチとシマアジを同じ船で狙ったりします。

 

    房総に秋を告げる青物釣りなのですが、これらの出船港は今回、最も停電が長引いている地区でもあります。

 

   最新号では保田港の村井丸にて、ライトアジ五目での泳がせ&落とし込み&ウイリー&ルアーによるカンパチ狙いを紹介しているのですが、停電が長引き、連絡もままならない状況。

   船は無事ながら、国道沿いの店舗はガラスが割れ、水びたしになってしまったそうです。

    推測を言ってはいけないのですが、来週以降に復旧した場合、まだ、カンパチは釣れるはず。一日も早い営業再開を願いましょう。

    千葉県の各船宿さんが再開するときには、みなさん、ぜひ釣りに出かけてくださいね。

   みなさんが釣りをすることが、一番の応援になりますから!