◎内山高典


 台風19号によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

 被災された地域の皆様の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。




 さて、台風通過後の狙い目ターゲットの一つが中深場の人気魚「アカムツ」です。

 主となる釣り場が水深100メートル以深でシケの影響を受けにくく、本日出船した南房江見太夫崎港の渡辺丸では30〜40センチ級がいい人で4尾釣れています。

 アカムツは茨城方面も狙い目です。シケ前は波崎や鹿島の船が狙うカンネコを始め、北側の日立久慈漁港や平潟港の船で、いい日はトップで5尾以上の釣果が上がっていました。

 平潟港の第15隆栄丸は10月17日にアカムツで出船予定です

参照:南房江見太夫崎港・渡辺丸




 そして個人的に最も気になるのが相模湾のキハダ・カツオの動向です。

 台風通過の影響で相模湾の急激な水温低下を心配しましたが、神奈川県水産技術センター・海況図データベースで海水温を確認すると25〜26度、台風通過前後で大幅な変動は見られず、気象という点では不安ながら、キハダはまだまだ続きそうな海況です。

    


10月11日の海況図



 

10月15日の海況図



参照:神奈川県水産技術センター・海況図データベース


 現況は相模湾の広い範囲で群れが見られ、カツオとキハダが混在した群れを追いかけて狙うケースが増えているものの、状況次第でキハダに的を絞って流し込む場合もあります。

 カツオ仕掛けは、5キロ以上の良型も交じるのでハリス16〜20号2〜3メートル。

 キハダ仕掛けは、まだまだ60キロ以上の大型が食う可能性があるのでハリス26〜30号、長さは追っかけと流し込みの両方のケースに対応できる4.5〜6メートルが目安です。

 今年釣っていない人は最初の1本を、すでに釣った人はサイズアップを狙って相模湾に繰り出しましょう!
 

参照:三浦半島葉山あぶずり港・秀吉丸

参照:三浦半島剣崎松輪港・一義丸