◎内山高典

 深場釣りは多彩なゲストが交じるのも楽しみです。写真のギンメダイとユメカサゴは、キンメ・ムツ五目船で城ケ島沖の水深250メートル前後で釣れた魚です。

 両魚とも大きさは20センチ弱で、いつもは塩焼きか味噌汁の具にするサイズですが、今回は刺身で味わってみました。




ギンメダイ

 



ユメカサゴ

 


両魚とも船上で血抜きを施し、ジップ付きのビニール袋に入れ、氷を効かせたクーラーボックスにしまって持ち帰りました。鮮度は抜群です。

 

左がギンメダイ、右がユメカサゴの二枚おろしです。どちらも血抜きをしたためか身に透明感があります。



三枚におろして皮を引きました。皮を引いたギンメダイの身は、見た目がイサキに似ていて、少し軟らかめです。
一方、ユメカサゴは身に弾力があります。


ギンメダイの血合骨は細く軟らかかったので、骨は抜かずに、軽く骨切りしてから薄造りにしました。


ユメカサゴの血合骨は太く硬かったので、すべて骨抜きで抜き取りました。


ギンメダイの刺身です。身はツルリとして、ほのかに甘く、20センチ弱の小さな魚の刺身とは思えない、深いうま味があります。初めて刺身で食べましたが、本当においしいです。


 

ユメカサゴの刺身です。モチモチした食感、かむほどに増すうま味、深場釣りのゲストで釣れる根魚の中でトッププラスのおいしさです。20センチ弱のサイズを刺身で食べたのは始めてですが、小さくてもおいしい魚ですね。



ゲストで釣れた小魚=塩焼き、だけではもったいない。これからは刺身でも味わって、おいしいゲストをご報告します。