◎沖藤武彦

 ども。暑くなると冷蔵庫やクーラーが故障する「家電あるある」じゃないけど、寒くなったとたん風呂の追い炊き機能が壊れて、仕方ないから45度で湯張りして上島竜兵状態で入浴している沖藤です。

 いやほんと、追い炊き機能って大事ですね。給湯器の交換もメッチャ高いし。

 って、気づいたら明日12月7日から二十四節季は「大雪」。雪が降る季節ってことだけど、関東地方は海沿いを中心に明日は雪予報、いやはや、クルマも船も、十分に気をつけてくださいね!

マル探索イカブリ猛ダッシュ

 で、ですよ。今週は三浦半島長井でマルイカ探索が行われましたが、2日間の試釣の結果は「今期はまだ早かったかな……」というもの。

 とはいえ、年によってはヤリイカ乗合でマルイカが交じったり、かれこれ20年ぐらい前から12月中から始めていた船もありましたから(今のように話題になったり船数が多くなかったころです)、決して的外れとは言い切れません。

 何より、良くも悪くも結果が分かったことは収穫。こうして知見が蓄積されていくのです。拍手!

 と、いうわけで、絶好期に入った釣り物の話。

 今秋〜冬は各地でブリ族が好調ですが、東伊豆(網代〜伊東出船)では好調のワラサの勢いそのままに、11月30日開幕のイカブリが爆釣しております。

 目下、ヤリイカの模様が不安定なので「冷凍ヤリイカ持参」で出船、魚影が濃いので、イカ釣りがない分、薄暮の時間帯からドカンと釣れちゃってます。

 ワラサ級が中心ながら、日を追って5キロ、6キロとサイズアップ、このぶんなら年末に向けて7キロ超級のブリで盛り上がることでしょう。

 人気の釣りなので、予約はお早めに!

 

 

 ▲東伊豆宇佐美港・秀正丸ホーページより

 

アジタチ天国継続中!

 

 東京湾ではアジが今なお絶好調でハズレなし。三浦半島や内房の「ビシアジ」、湾奥の「ライトアジ」ともにショート船でも十分に釣れています。

 そしてタチウオは台風19号通過直後にディズニーランド前へ出現して以来、船橋の航路を中心に浦安〜千葉港でずっと釣れ続けています。

 千葉周辺に関してはサワラも相変わらず跳ねてるし、シーバスもゴチャッと出てきているので、年明けまで、いや、年明け後もフィーバーが続きそう。

 ちなみに、タチウオは定番の観音崎沖のほか駿河湾沼津では夜釣りも好調。

▲三浦半島三崎海外港・伊三郎丸Facebookページより

 

安定アマダイ注目クロムツ

 

 さて、冬といえばこの方、アマダイ様が今年も順調です。地域、海域によってサイズ、数の傾向はあるものの、おおむね4〜5尾、最大40センチ級は堅い模様。

 今や日本一のアマダイどころと言えそうな相模湾一帯のほか、三浦半島から湾奥、内房、南房にかけても出船中。
 よく晴れたナギの休日にの〜んびり魚信を楽しんで、夜は酒蒸しか昆布締めでキュ〜っとやる、または、たくさん釣れたら干物づくり。なんて妄想しちゃう、乾いた空気が気持ちいい釣りですわ。

 そしてクロムツ(ムツ)も、今冬は好調。三浦半島出船の城ケ島沖周辺(日中の深場・ライトあり)、内房勝山の夜ムツ、南房太海出船のフラッシャーサビキ(リレー船)と、各地で、色んな出船形態で楽しめます。

 サイズはいずれも20〜30センチほどが中心。脂の乗りがよく、身持ちもいいので、食べるぶんには数尾あれば十分に楽しめます。もちろん、十数尾あっても、何十尾あっても食べちゃいますけどね、わたしゃ。
 個人的には炙り刺しと、数日寝かせた刺身を使った寿司。滑らかでクセがなく奥ゆかしい甘さの身は、酢飯との相性抜群です。って、食レポかよ!

 

というわけで次号は舟盛り

 さてさて。今年も残すところあとわずか。年末年始には釣った魚で祝い膳、というわけで、12月13日発売予定の『隔週刊つり情報1月1日号』では「釣り人のための舟盛り教室」を掲載します。

 先生は舟盛りの達人・外房守谷海岸の「民宿庄之助」店主、外房勝浦興津港・第五庄之助丸の秋葉庄之助船長。楽しく、賑やかで、おいしい舟盛りのコツを、計8ページにわたって紹介します。

 詳しくは本誌発売まで出せないのですが、内容としてはこんな感じ!

 

で、今回のハウツーを見て、一般の釣り人に使ってもらった舟盛りが上のマダイの舟盛りです。

 どうです? すごいでしょ! 実際、準備とコツが分かれば、姿づくりも舟盛りも、楽しく、見栄えよくできます。
 なによりすごく盛り上がりますから、皆さん、ぜひチャレンジしてくださいね。

 それでは、明日の雪予報がハズレることを願いつつ、皆さん、よい週末を!