◎内山高典
今年もよろしくお願い致します。
皆さんは初釣りに行きましたか? 新年の釣運を占う初釣りにふさわしい、めでたい魚といえばマダイです。
各地の釣況を見ると、一つテンヤで絶好調なのが茨城県の日立沖。0.6〜1キロ級主体に、2〜5キロ級を交えてトップ10枚以上の釣果も見られます。
当地の船長によると、2カ月くらい模様が遅れているような状況で、真冬だというのに秋さながらの数釣りが楽しめるうえ、コンスタントに大ダイが食っているとのこと。
とはいえ、浅場を狙う秋とは違い、目下は水深50〜60メートル前後の深場をメインに攻めているので、テンヤは8〜10号を中心に、13号もあると安心です。
一方、コマセダイが好調なのが南伊豆です。年明けから模様が上向き、1キロ級主体に時折2〜4キロ級も顔を見せ、いい日はトップで6〜8枚釣れています。
ちなみに私の初釣り取材はヤリイカでした。釣り場は沖ノ瀬です。こちらも年明けから模様が上向きトップで30杯以上、いい日は50杯超えの釣果も見られます。イカ釣りファンにイチ推しです!
ひと昔前の初釣りは、手がかじかむような寒さだったと記憶しています。しかし、今年は海水循環させているバケツの海水がぬるい……。船長に海水温を聞くと20度とのこと。しかも、水深200メートルから回収したオモリを触っても少しぬるく感じました。
これだけ海水温が高ければキハダがいてもおかしくないのでは?
実は1カ月ほど前、沖ノ瀬でキハダが跳ねているのを目撃しました。
さらに、年明けに南房方面でキハダが目撃され、カツオが上がったとの情報もあります。
神奈川県水産技術センター・海況図データベースの関東・東海海況速報で、2020年1月6日と2010年1月7日を見比べると、沖ノ瀬周辺の海水温は5℃前後高くなっています。黒潮大蛇行の影響も大きいと思われますが、今年もキハダの当たり年になる予感が……。
2020年は切りよく80キロ……、いやいや、100キロオーバーを釣るぞ〜!
◎2020年1月6日
◎2010年1月7日