◎加藤 智晴

 こんにちは、エディターKです。

来週1月15日に発売となる本誌「隔週刊つり情報」2月1日号は先ほど無事、校了しました。巻頭特集を飾るのは、毎年恒例初釣りレポートです。

 これって、新年に取材して、だいたい毎年10日前後の校了日に間に合わせるからスケジュール的にはなかなかタイトなんですが、印刷や製作過程が色いろ進化した現在は、まあぶっちゃけ問題ありません。

 だけど、DTPやら何やらなかった20年以上前はけっこう大変だったようで、初釣りだけだと心配だから、納竿釣行と組み合わせて「納竿・初釣り」ってパターンも多かったですね。年内に半分の取材を済ませておけば、新年に何かあってもなんとか取り返しがつくって算段だったんでしょう。

 それはともかく、自分が初釣りの取材に行くようになったのは、確か入社してから5年後のこと。当時はまだ年末年始に取材に行ってくれるライターさんも多く、そもそも締め切りギリギリの初釣りにページを多く割けなかったこともあり、自分みたいな下っ端は出番なし、って感じだったんですが、早く一人前になって初釣りの取材に行きたいなぁ~なんて思ったこともありました。

 ところが……それから数年が経過して、自分が初釣りの取材に行くようになると、今度は釣り物選びに悩みましてね。当時は今ほど釣り物がバラエティに富んでおらず、新年から出船するエリアも限られていた(ような気がする)ため、初釣りで取り上げる釣り物が毎年同じようなものばかりになってつまんないな~って思ってたんですよ。だから自分はちょっと毛色の違う初釣りを紹介したいなと。

 で、何か珍しい初釣りはないかな~って探していたところへ見つけたのが東京湾の夜メバル。正月早々夜釣りかよ! ってところに惹かれましてね。ほかにも沼津の夜イカや焼津沖のタチウオなど、探せば正月早々の夜釣りってあったとは思うんですが、荒天で出船できず……っていうのはなるべく避けたいので、出船率の高い東京湾……ということにしたのかどうかはともかく、正月から夜釣りをする人なんて大していないべって長浦のこなや丸さんへ向かったんですが、まあ酔狂な人がたくさんいたことにも驚いたものです。

約20年前、平成11年の2月1日号。なんと表紙は発行人でした

 今年でかれこれ20年以上、初釣りの取材に行っているわけですが、パッと浮かぶ思い出ってこれくらいですかね。

 ではまた来週、バイナラ~。