◎内山高典

 冬の狙い目ターゲットの一つ、アマダイが各地で好調です。中でも出船軒数が多い相模湾では2ケタ釣果も見られ、40〜50センチ級の大型も上がっています。

参照:相模湾平塚港・庄治郎丸



 アマダイは多彩なゲストが交じるのも魅力で、相模湾でアカボラと呼ばれる定番ゲストの「ヒメコダイ」は抜群の食味で知られています。

 湘南で鮮魚を扱う料理店では、ヒメコダイの刺身やカルパッチョが人気メニューです。

 久びさにアマダイ釣りに行く機会に恵まれ、20センチほどのヒメコダイが交じったので、血抜きをしてクーラーで保冷して持ち帰り、刺身で食べました。




ヒメコダイの三枚おろしです。ほとんど脂は乗っていませんが、透明感のある白身で、身に弾力があります。

 


皮を引き、中骨をそぎ取り、血合骨を抜いてサクにした状態です。


 

薄切りにしました。刺身に艶があって食欲をそそります。


 

 しょう油でいただきました。ヒメコダイの刺身はとても甘みがあり、アマエビのそれを彷彿とさせます。やっぱりヒメコダイは美味魚です!

 小魚なのでさばく手間はかかりますが、刺身のおいしさはアマダイをしのぐほど。ヒメコダイが釣れたら、ぜひ味わってください。