◎沖藤武彦

 おいおい、なんだよごくうま寒サバってのはよお〜!という方のために、まずはこちら!

 これ、1月14日に外房勝浦川津港の不動丸にて釣り上げられたマサバで、食べたのは18日。つまりほぼ5日間寝かせたマサバです。

「サバの生き腐れ」って言葉があるぐらいだから、とくに生(しめサバ)は即日、または翌日が常識ですが、ちゃんと生き絞めして血抜きして手間をかけて寝かせると、熟成するんです。

 もうね、口のなかに放り込んだ瞬間に「ほろほろ」と消えていくような柔らかさで、脂の甘みが「ふわふわ」と広がります。サバ好きならだれもが「それだよそれ!」と言いたくなる上品でコクのある甘みと香りが、なんとも深いィんです。

 ご存じの方も多いと思うのですが究極の血抜きで有名な「津本式」、その公認店でもあるお店で、出していただいたんですね。

 で、その店がここ!

 横浜の「ジャパニーズダイニング凪」。

 店主自ら釣りに出かけて魚を仕入れて、完ぺきに持ち帰って調理して出してるお店です。

 ここで釣りフェスティバルの晩に飲み会があってご相伴にあずかり、くだんのごくうまマサバをいただいたってワケです。

 その店主が、超釣りばかの小島伸一さん!

 ほぼ毎日釣りに行って、お店も仕切って、YouTubeの「凪チャンネル」まで運営している小島さん、どんだけ元気なのよ!

 そうそう、弾丸娘あらためキハダ娘・中尾ミクちゃんもマサバ料理を食べて「○○うんめー!」と叫んでおりやした。

 そんなこんなで横浜の夜は更けていったワケですが、宴の数時間後には会場でシャキッと仕事モードです。はい。

 さあ、ここからは釣りフェスティバルネタだよ!

 がまかつの「TACHIUO TENYA MS」、これはプロトで発売はまだ先なんだけど、船でテストモデルを見て、会場で手にとって曲げた印象は、シャープであってほしいパーツはシャープに、粘ってほしいところは強く、つまり「メリハリ」が効いた竿で、手の延長のように扱えそうなバランス。

   テンヤのほかテンビンにも使える仕上がりだけど、これ、アタリを取る釣り全般に使えること間違いなし。

 フィッシングショーOSAKAに行く人は、絶対にチェックすべし。

 ちなみに「MS」は三石忍のイニシャル。モビルスーツでもなければ、シノブミツイシでもないからね!

 はい、続いてはダイワの「ルビアス」! イグジスト、セルテートに次ぐポジションのリールで、価格は3〜4万にかけて。

 前回の編集日誌金曜版ではシマノの「ツインパワー」を紹介していますが、ちょうど同じ立ち位置のモデル。ダイワファンにとっては「負けてられっか!」といったところ。

 20ルビアスの特徴はやはりZAION製モノコックボディ。

   ほぼワンサイズ小さくなって軽くなったのにボディ、ギアともに剛性、パワーが飛躍的に向上。手に取った瞬間に「軽っ」と驚き、ハンドル回して「滑らかっ」と舌を巻きましたよ、ワタクシ。

    テンヤやスーパーライトジギング(SLJ)に使われる2500番で175グラム、3000番でも180〜205グラム。ツインパワーの同サイズより軽量になるのがストロングポイント。

    そのうえ1割ほど安いルビアス。「買い」ですよ!

 さて。本誌でも動画でも紹介できないけど、個人的に今年もお世話になりそうな小物たちがこちら!

 写真はハヤブサのスーパーライトアシストフックシリーズ。

 最近はよく20〜60グラムのメタルジグを使う「スーパーライトジギング(SLJ=この場合タイジグも含みます)」を、タイラバ、一つテンヤ船やティップラン船で試していて、間違いなく「関東でも流行る!」と思っているわけですが、その中で、「フックの違いでかなりアタリの出方が変わる」ことを実感しているんです。

 もう東海〜西日本では常識なのですが、写真のハヤブサ製のように、ホロ仕様、フラッシャー、ブレード付きとジグ同様にアイテムが増えていて、中にはヒット商品の予感がプンプンするモノも。

 ちなみに、ハヤブサのフックでは個人的に「ホロフラッシュ」が大好物。福島のヒラメ釣りでは欠かせないアイテムです。

 ホロフラッシュ同様、平打ち系フックの新製品では、ダイワの「スーパーライトジギング アシストフック」がフラッシング効果が高そうで注目。写真はアシンメトリータイプで、片方にだけサバ皮とフラッシャーが付いています。

 同じくダイワの「スーパーライトジギング アシストフックSS」、こちらはすでに発売されていますが、これ、マダイやマハタ狙いでかなりいい思いをさせてもらっています。

   写真はティンセルタイプなのですが、シルエットがシンプルで刺さりもよく、テールに1本付けるぶんにはジグのアクションも妨げません。

 そして今回、会場で見つけた新製品が、オーナーばりの「剛華HG」。

    平打ちハリにスーパーホログラム仕様のサビキ用ハリなのですが、軽量で強くアピール力のあるこのハリで、SLJ用のアシストを作ったら面白いでしょう。

 ちなみに、ワタクシのSLJ(タイジグ含む)でのフェイバリットフックは「タナジグ」のスーパーライトフック(参考)。

 ケイムラ、ケイムラピンク、ケイムラシルバーの3色で、シーハンターを使ってちょちょっと結んで自作しています。明らかにフックが誘いになっているなあと思うことが多いですよ!

 

 そんなわけで、横浜の釣りフェスティバルではSLJによさげなフックを見つけてよろこんでいたのですが、フィッシングショーOSKAはSLJの本場、もっとたくさんオモシロ小物が見つかりそうで今から楽しみです。

 

 

 とまあ、ちまちまと小物を探す一方、2月1日よりYouTubeつり情報チャンネルにてアップされる動画では大物も紹介しています。

 

 編集部員になって釣りフェスティバルへ訪れたような、ある意味臨場感のある、見方を変えると(かなり)グダグダで、でも(きっと…)役に立つ動画です。

 では最後に、会場で最もシュールな質感だった釣具「がまかつ」のタイラバヘッド用カバーの写真で、今回はお別れしましょう。

 それでは皆さん、よい週末を!