◎加藤 智晴

 こんにちは、エディターKです。

2月15日発売予定の隔週刊つり情報3月1日号は巻頭特集にヤリイカを持ってきまして、ただいま突貫工事で原稿執筆中です。

 で、今回の取材先が内房勝山港の萬栄丸さんだったんですけど、萬栄丸のヤリイカ船に乗るといつも思い出すことがあるんですよね。

 あれは入社したてのころ、いつだったかなぁ~って1時間ほどかけて調べてみたら、入社4年目の平成9年の出来事でした。

 ある日のこと、当時の編集長? 現本誌発行人から萬栄丸へヤリイカの取材に行ってこいと指令がありまして。それなりに色んな釣りを経験してはいたんですが、ヤリイカはまだ数回やったくらい。右も左も分からず不安だったんですが、例によって「あ~、全部話つけてあっから、5時に港へ行けば大丈夫」って、何が大丈夫なのかよく分からないまま初めて萬栄丸さんへ赴いたんですね。そのときの記事がこちら。

平成9年3月1日号。徹底特集でヤリ、スミ、アオリと3種のイカを取り上げてました
20年ちょっと前の記事。若気の至りで偉そうに書いてますが、それなりに現在でも通用する部分はあります。「マルイカ釣れだす」なんてカコミもありますし…

 改めて読み返してみると、状況は現在とあんまり変わってないんですよね。2月はヤリイカ釣りのトップシーズンで、洲ノ崎沖は水深が深いけど大型が釣れるとか、20~30メートル浮いた反応が出ることもあるから底ばかり狙ってちゃダメだとか。ま、それはいいとして、一体何が記憶の片隅に残っているのかといえば……。

カラーグラビアのメイン写真はあまりに昭和的で恥ずかしいからお見せしません

 そのときのカラーグラビアの一部なんですが、左下に写ってるの、何か分かります? 拡大してみると……ボケちゃってよく分かりませんが、船ベリに設置されてるのが、今でいうマルイカちっくな簡易投入器。最初、全然意味が分かりませんで、船長にこの穴何? って聞いた気がするんですよね。そしたらここにツノを立てて投入するんだよと。へ~、こんなんで仕掛けが絡まないのかなぁってえらく感心したのが脳裏にこびりついて離れないんですよ。

ちなみに当時も萬栄丸の18号船で、船長も大ちゃんでした

 ま、実際は板の手前、船ベリの木に直接穴が空いてたイメージなんですが、記憶違いでしたね。それはどっか別の船だったかな? ともあれ、萬栄丸のヤリイカ船に乗ると、いっつもこの穴が頭に浮かんでくるのです。

 ではまた来週、バイナラ~。