◉沖藤武彦
ども。取材続きで24時間を船とクルマ、ときどき布団で過ごす日が妙に多い沖藤です。いやはや。
今も東海と近畿の間ぐらいの海に取材に来ておりまして、明日も移動、で、来週からは大物釣りの撮影と、東奔西走の日々です。
まあ、仕事で忙しいのはありがたいんですけどね、たまには温泉にゆっくり浸かって、ビール飲んで、うまいもん食いたいなあ~。
釣りフォトの極意を
思い知らされたよわしゃ
さて。仕事とはいえ船で撮影したり、釣りをするのは基本的に楽しいものです。
でも、単にシャッター押してるだけじゃありません。色々考えて、こまめに設定変えて、構図を工夫して、ときに濡れるのを覚悟して大胆に撮影するんです。
と、偉そうに語ってはや20数年、それなりに撮影を頑張ってきたのですが、先日、衝撃的なできごとに遭遇してしまったんです。
それは、生まれて初めて一眼レフを持った人のほうが、ワタクシより「いい写真」を撮っていた、ということ。
ここで言う「いい写真」は、技術云々ではなくて、船上で会った釣り人の「いい表情」を、バッチリとらえることです。
以下、当日の撮影データより。
たとえば、この方。
なんか暗いっすよね。
それが……カメラマンが変わると
テッテレ〜♪
あらま、こんなに明るい表情!
え?釣れたからじゃないかって?宮澤さんはとくにそうだって?
だまらっしゃい。次!
下から煽って撮ると、こんなおっかない感じの人も…
テッテレ〜♪
ほら、このとおり!
もうライザップです。
しまいには連載「親子でゴー」の高橋ゴーも
普段はこんな感じなのが……
テッテレ〜♪
ね、ちがうでしょ!
「ちっちゃいねー」とか言っちゃってます。
Vシネマ系のキャプテンKさんも
テッテレ〜♪
別人っすよ!(※もちろんネタです)
とまあ、ちょっと過剰に演出しちゃいましたけど、それぐらい、ワタクシが撮っているときよりも、皆さんの表情がいいんです。
で、その撮影風景がこちら!
そう、女子カメラマン、略して女子カメさんなんです。
女性の声とともにカメラを向けられると、周りの男性陣までニコッとするんですよ。
拡大すると、ほら!
ニッコニコです、ブチさん、浅田さん!
竿先見てないと根掛かりますよっ!
たしかに、おっさんがカメラ持って近づいてくると……
なんだよオイって感じです。
それが一転、女性が「撮らせてくださーい」ってくると……
↓ うん、ぜったいうれしそうだ。
で、この日、人生初の一眼レフでじゃんじゃん写真を撮ってくれたのがこの方!
成瀬樹里さん。
広島カープと釣りを愛する彼女は釣り人の間では結構有名な方で、この日も甲山晶さんや田渕雅生さん、宮澤幸則さんらとマダコ釣りに来ていて、本誌「親子でゴー」連載チームと乗り合わせていたんです。
で、「カメラマンになるにはどうすればいいんですか?」と言うので、
「カメラを持って、カメラマンでーすって言えば、カメラマンです」と答えたところ、
「やってみま~す!」となったワケです。
するとどーですか、撮るわ撮るわ、アングルも光も自由奔放、掛け声もうまいし、一気に船上が賑やかになっちゃったわけです。
しかも、画像を確認してみてびっくり! 今までワタクシが撮ったことのない「いい表情」が多いんですよ、マジで。
というわけで次号、
8月1日発売の『隔週刊つり情報8月15日号』の連載「親子でゴー」のグラビアは、まるまる1ページ、船上カメラマン・成瀬樹里さんの写真が飾ります。
宮澤さんがどんな表情で写っているかは本誌が出てからのお楽しみってことで。
にしてもブチさん、笑いすぎです。
で、オレはもう用なし。引退ですわ。
あ〜タコ食いてえなあ〜!
というわけで誕生した船上女子カメラマン・成瀬樹里さん。
略して「じゅりカメ」(かな)。今後も、どんどん船の上で撮影していただこうと考えていますので、乞うご期待!
忘れかけていたけど、写真って、本っ当に、楽しいものですね。
それでは皆さん、よい週末を!