◎内山高典

 4日後に迫った8月1日、相模湾のコマセ釣りのキハダ、カツオ・キメジがいよいよ開幕します。

 7月からスタートしたイワシエサ船のフカセ釣りで、20〜30キロ級のキハダや10キロオーバーの特大カツオが釣れ上がるホットな情報をキャッチしてウズウズしているコマセ釣りファンも多いことでしょう。

 7月は長雨と強風に悩まされましたが、関東地方の梅雨明けも間近。

 解禁日が晴天のナギに恵まれ、パヤオ周りでカツオがバリバリ釣れてドカンとキハダも飛び出す、そんな最高の幕開けになる予感がしています。

 さて、皆さん準備はお済みですか? 私が毎年のように開幕当初の船上で見かけるのがタックルのトラブルです。

 中でも一番多いのが「道糸の高切れ」です。キハダ・カツオタックルで標準的なPE8〜10号の道糸は丈夫ですが、昨シーズン使用した道糸はオマツリしたときに傷が付いている可能性があります。

 カツオやキメジの引きでは切れない程度の傷でも、キハダがヒットして巻き上げ始めた途端にプッツリ……。道糸の高切れでシーズン最初のチャンスを逃しては泣くに泣けません。

 1シーズン使った道糸は、糸の前後を入れ替えて巻き直すのが一番です。しかしそれができない場合は、道糸を絡ませないように100メートル以上(できれば200メートルほど)出して傷を確認。傷やケバダチを発見し、糸巻き量に余裕があるときは(400メートル以上あればOK)傷の部分から道糸をカット。もしくは新しい道糸に巻き替えるのがおすすめです。

大型電動リールをしばらく使っていない場合は、事前にバッテリーに接続して電源が入るか点検しておきましょう

 

 そして、もう一つ気をつけたいのが「金具」です。道糸の先端に付けるトローリングスナップや、テンビンに付属しているサルカン類は要注意。

 使用後に真水に浸して塩抜きしても、半年以上使わずにいると、金具の内部が劣化している場合があります。

 金具の内部を確かめることはできませんが、サルカンのパーツをクルクル回して、塩分と思われる白い粉が出てきたら危険信号。シーズン初めは新品の金具がおすすめです!

 万全の準備で、今シーズンもキハダやカツオの引きを楽しみましょう!