◎内山高典

 相模湾西部の小田原沖を中心とした海域で50キロオーバーのキハダが釣れ始めておよそ1カ月。目下、瀬ノ海(大磯〜二宮沖)、茅ケ崎沖と徐々に東寄りへ釣り場を移しつつ、エンジン流しの釣り、いわゆる「流し込み」で狙う展開が続いています。

 今回は10月23日に茅ケ崎港・沖右衛門丸で61.8キロを釣り上げた、本誌に度たびご協力いただいている鶴巻修司さんにお話を伺いました。

 当日の釣り場は大磯沖、船の周りに反応が出っぱなしの状況で、ヒットしたときの指示ダナは海面から55メートルとのこと。

 仕掛けはハリス26号9メートル、ハリはヒラマサ16号。鶴巻さんは30〜40キロ級のキハダなら10分足らずで釣り上げるスゴ腕ハンターで、今回の60キロオーバーは30分ほどで取り込んだそうです。

 シーズン終盤のキハダ攻略のポイントを聞くと、今年は潮が澄んでいるためかとにかくキハダが仕掛けを嫌う傾向があり、シンプルな仕掛けがいいとのこと。

 通常、鶴巻さんは夜光の熱収縮パイプでハリの結び目を隠していますが、今年は余分な物を付けず、かつ少しでもハリを目立たなくさせるためにオキアミカラーに塗装し、外掛け結びで作っているそうです。

 また、シーズン終盤に群れの移動が速くなり、進行方向に先回りして投入する、いわゆる「追っかけ」の釣りで1流し1投の展開になった場合は、「ハリスの中間くらいにガン玉1号を付けて、素早く仕掛けを潮になじませるとヒット率が高まるはずです」とアドバイスしてくれました。

 今年はまだまだ湾内にキハダの群れが滞留しており、急激な水温低下がなければ11月中旬ごろまで期待大。

 皆さん、ビッグなキハダが釣れたら、ぜひ「沖釣りフォトコンテスト2020」に応募してください!

 

鶴巻修司さん、61.8キロおめでとうございます!

参照:相模湾茅ケ崎港・沖右衛門丸