◎尾川 泰将

 土日祝日に予定した取材で「予約したいのですが」と問い合わせたところ「いやぁ、11月の週末はすべて埋まってます」との返事。次も、そのまた次もすべて満杯で、頭を抱えているWednesday尾川です。
 これすべてレンタルボート店のお話。
 コロナの影響もあってか、オープンエアの海上で、三密とも無縁なボート釣りは大人気。おまけにどこのボート釣り場も色んな魚が釣れていて、人気に拍車をかけているようです。
 そこで今回は、レンタルボートの最新釣況をエリア別に紹介しておきましょう。

 

 まずは内房。上の画像は館山アジロボート店のHPより拝借したもの。船外機ボート一艇の総釣果で、ティップランエギングでアオリイカ、ジギングでイナダ&ワラサとカンパチを狙ったのでしょう。
 ボートを流し、魚群探知機を見ながらタックルをチェンジしていけば、同じ場所で色んなターゲットと遭遇できる。秋のボート釣りは、そこが大きな魅力です。

 こちらの画像は三浦半島伊勢町のボート店、海勇丸の釣果。
五目釣りを楽しんだグループらしく、イナダ、カンパチ、アジ、マダイ、さらにはタチウオも交えて賑やかです。ちなみにこのタチウオは指幅7本のドラゴンだったとか。
 また、伊勢町はタイラバで周年マダイが狙えるボート釣り場として有名です。かなりのマニアは釣れようが釣れまいがタイラバで一日粘っていて、今も日々数名が60センチ前後のマダイを手にしている様子。そろそろ越冬前の荒食いシーズンですから、挑む価値は十分あります。

 最後は伊豆半島の網代。内田丸ボート店のHPを開くとワラサやヒラメがズラリと並んでいましたが、個人的に惹かれたのはこのカイワリ。
 東伊豆の熱海~伊東沿岸はプチ・シマアジとも呼ばれる美味なカイワリの宝庫で、梅雨時と秋の2シーズンを中心にレンタルボートでもよく釣れます。
 どうやら今、秋のピークが訪れた様子ですから、カイワリの隠れファンはお見逃しなく。

 どこもかしこも何かしら釣れて盛り上がっておりますが、冒頭で触れたように週末や祝日のレンタルボート店は「予約で満杯」というところが大半。テレワークの隙間をぬって、平日釣行をおすすめします。