◎沖藤武彦
ども。発売日が休日で、その前日の土曜が休配日ということで、本日、『隔週刊つり情報12月1日号』が発売となりました。
今号の特集は「アオリイカ」。
ティップランと餌木シャクリの両方を取り上げています。
で、第2特集は餌木タコ。
つまり、餌木特集みたいなものです。はい。
ちなみにアオリイカは秋の数釣りから、徐々に良型化していく時期で、内房、相模湾、三浦半島、東京湾ではティップランのほか、中オモリ式の餌木シャクリ船でも好釣果が出ていてます。
▲茅ケ崎港・沖右衛門丸Facebookより(餌木シャクリ船)
▲剣崎間口港・喜平治丸ホームページより(日によりティップラン・餌木シャクリで出船)
12日には船中56杯、あるいは2〜14杯なんて船もありましたが、今日はやや渋かった模様。
要因としては、潮が澄んでいたり、快晴だったりと、天候に左右されることが多いようですから、さて、週末はどうでしょう。
そうそう!
今回は本誌連載&巻頭特集連動の動画として、イカ先生・富所潤さんの「ティップランでアオリイカが釣れない5つの理由」を、YouTube「つり情報チャンネル」にアップしてあります。
ぜひ、チャンネル登録もよろしくお願いします。
さてもう一つ、週末の注目釣り物としては……
カワハギですよね!
こちらは最新号の「忍塾」にて三石忍が誌面と、QRコード限定でジャンプできる解説動画にて、基本から応用まで、わかりやすく説明しています。
ぜひ、週末にカワハギ釣りに行く人はごらんになってみてくださいね!
カワハギ復調と
黒潮大蛇行終了
南房、内房、湾奥、鴨居、剣崎、小網代、佐島、葉山、湘南と、各地で復調気配のカワハギ。
真鶴〜伊豆方面はもう少し水温が下がるこれからに期待……といったとろですが、どこも昨年より好調です。
ここ数年の不調は、3年以上続く黒潮大蛇行により、東海、西日本からカワハギの稚魚の供給が減少したため、とか、海藻が減ったため、などと推察されていました。
そして、ここにきて黒潮大蛇行が収束するとともに復調、よい影響が出るとしたら早すぎる印象ですが、もしかしたら関係があるのかも……と、ポジティブに考えてしまいます。
過去のデータを見るとこんな感じです。
神奈川県水産技術センター 海況図データベース 関東・東海海況速報/広域 2020年11月13日
これは今日の海況速報。
黒潮は四国沖で南に離れていますが、紀伊半島沖にあった巨大な冷水塊は消えて、紀伊半島から関東へと東進しています。
こうなると、東海沿岸の魚たちが関東に運ばれてくる、と言われています。
次はこちら。
神奈川県水産技術センター 海況図データベース 関東・東海海況速報/広域 2017年11月13日
こちらは2017年、カワハギ模様に不調の兆しが見られた年の海況。黒潮が大きく蛇行し、その傾向はつい最近まで続き、歩調を合わせるようにカワハギ暗黒時代が続きました。
で、それより以前はどうだったかといえば……
神奈川県水産技術センター 海況図データベース 関東・東海海況速報/広域 2015年11月13日
5年前、黒潮は西から東へと、気持ちよく流れています。
関東のカワハギ釣りはこのころまで大きく崩れることなく、秋にワッペンサイズが湧き、冬には良型が釣れ続いていました。
とはいえ
カワハギの好不調は黒潮の流路だけが影響しているとは到底思えず、磯焼けや水温上昇など、複合的要因であることは間違いないでしょう。
なにより、2015年と今年、2020年の沿岸の海水温を比べると
1〜2度も高いのですから。
こうなると、低水温期に繁茂する海藻は減るわけで、結果として、稚魚の隠れ家、エサ場が減り、生き残り率が悪くなります。
海の子育て問題、託児施設問題みたいなものですかね。
ですから、カワハギが復調しても、決して楽観はできません。1枚1枚に感謝しつつ、小型は逃がして、多くを望まず、ほどほどに楽しみたいものです。
あ、そうそう!
先日、当社の髙橋恵子が体当たりでプレゼンしたサニー商事の「フィッシングジェルシート・ミニ」を、今号にて読者プレゼントしております。
ご希望の方はぜひ、こちらよりプレゼントにご応募ください。
これ、マジでおれもほしいんですけど、読者プレゼント分しかないということで、買いに行きます。
おっと、きがつけばもう夜だ。
それではみなさん、手洗い、うがい、マスクを忘れずに、少しでも体調が悪かったら出かけるのをジッとガマンして、よい週末を過ごしてくださいね!