◉沖藤武彦

ども。人に会う仕事がら毎朝の検温を欠かさず、ついでに脈拍も測ってはや半年、朝の体温35度台、脈50台/分と、このまま冬眠しそうな沖藤です。いやはや。

本来であれば今、おすすめのマダコやヒラメ、青物やアオリ、カワハギの話を書きたいのですが、ワタクシの役どころというか、立場としては、やはり「ここ三週間が山場」と言われ、待ったなしになってきた新型コロナウイルス関連の話を書かなくてはならないようです。

とはいえ、暗~いハナシじゃありませんよ!

 

なんだかんだ言っても

マスク着用なんです

 

まだまだ未知の部分の多い新型コロナウイルスですが、ここまでの経験から、遊漁船をはじめ、屋外のレジャーは感染率が低いと言われており、社会不安、テレワークでの運動不足、コミュニケーション不足によるストレスや不安などを和らげる意味でも、社会で重要な役割を果たしていると思います。

ですから、ぜひ、慎重を期して、楽しんでほしいと願っています。

では、何を慎重にするのか?

それはもちろん、釣りに行く際、感染リスクを高める行動をしないことです。

簡単にいえば

うつさない、

うつされないこと。

そのために何が必要か?

まずは人との距離、時間。

厚生労働省が定める「濃厚接触者」の定義は

感染者からコロナウイルスがうつる可能性がある期間(発症2日前から入院等をした日まで)

1メートル以内で15分以上接触があった場合。

です。

ただし、マスクの有無、会話や歌唱など発声を伴う行動や対面での接触の有無など「3密」の状況などにより、感染の可能性は大きく変わるため、具体的な状況を聞いた上で判断されます。

※厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-3 

現在の新型コロナ対策が講じられている遊漁船で、人と人の接触、とくに屋内となれば、受付や宿、それも15分以内でしょうから、

マスクを着用していれば、そう簡単には濃厚接触者にあたらない。

 

といえます。

そうなんです。医学的な防疫効果云々はさておき、

マスク着用。

これが濃厚接触者になるか、否か、分かれ道になることが多いようです。

さらに見落としがちというか、油断してしまうのが、

車での行き帰り

仲間たちとの会食

です。車に複数で乗り合わせる際はマスク着用と定期的な換気や外気循環、不特定多数での会食はなるべく控えるなど、リスクを軽減することが大切になります。

なお、濃厚接触者の定義でいえば、屋外で1メートル以上離れている船の上は濃厚接触者になりにくい状況といえそうですが、寒い時期ですし、マスクやフェイスガードを着用することに越したことはありません。

 

 

 

遊漁船で感染者が出た場合

営業は続けられるのか?

 

これは漠とした疑問というか、不安があるようで、釣り人からも結構、聞かれることがありますので、記しておきます。

※令和20年11月26日調べであること、今後、変わっていく可能性があることを付記しておきます。

さて。感染者が出た場合の対処については、各業界が国の指針をもとにガイドラインを作成、それに基づいて運用することになっています。

4月に本誌『隔週刊つり情報』でも取材・特集したのですが、遊漁船に特化したガイドラインはなく、新型コロナウイルス対策に関する農林水産省対策本部が策定した、「漁業者に新型コロナウイルス感染者が発生したときの対応及び事業継続に関する基本的な ガイドライン 」を全国漁業協同組合連合会 (全漁連)で準用、遊漁船もそれに準じることになっています。

 

 

※農林水産庁ホームページより

https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/pdf/gl_gyo_PR.pdf

で、肝心の感染者が出た場合の対処は、

「一般的な衛生管理が実施されていれば、感染者が発生した漁船等 は操業停止や漁獲物の廃棄などの対応をとる必要はありません。」

と、あります。

つまり、保健所の指示にしたがって(施設の消毒など)対応して、

 

濃厚接触者と確定された従業員は14日間出勤停止し健康観察を実施しますが、

 

濃厚接触者以外は、

通常業務を行えます。 

 

地域、自治体、保健所によって対応や基準が変わってくる可能性があるのかもしれませんが、農林水産庁のガイドラインでは、感染者が出たからと言って、一定期間、店を閉めなくてはいけないとは、書かれていません。

ここで今一度、キーワードが出てきます。それが、

濃厚接触者。

繰り返しになりますが、濃厚接触者の基準は

距離(1メートル以内)

時間(15分間)

そして

 

マスクの有無が大きく影響します。

もちろん、防疫としては「手洗い」「手指消毒」「うがい」が大切で、効果があると言われています。

決して、マスクがあるからいいんだ、ではありませんが、濃厚接触者を確定する際、船宿や友人に多大な影響を与えてしまうことを頭に入れておくことが大切です。

 

そう、簡単に言うと、マスクはずして車や宿の中やキャビンでくっちゃべらないようにしましょう。

ってことなんです。

 

つまり、ほとんどの釣り人は大丈夫、と、おもうのですが、念には念を入れて、慎重に行動しましょうね。

 

さてさて。

 

ここから三週間が正念場と言われる新型コロナウイルス第三波。ここまでの経験を生かして、萎縮することなく、でも、油断せず、慎重に遊びましょう。

明日、土曜日は南ほど西風が強そうですが、日曜はナギそうな予報。

皆さまのよい週末

よい釣りを願っています!