◎内山高典

 わが家では寒い冬場、夕食のメニューが週に一度は体が温まる鍋やしゃぶしゃぶになります。
 鍋といえば、キンメやアコウ、オニカサゴ、アカムツなど、深場のおいしい魚の出番です。
 中でも近年の高級魚ブームで知名度が高まるとともに、遊漁船でも人気急上昇のターゲットといえばアカムツですよね。

 アカムツ釣りの最盛期は一般的には夏〜秋ですが、冬に深場で大型が釣れる穴場があります。例によって次号で特集するネタなので詳細は本誌をご覧いただきたいのですが、取材では評判どおりのお宝サイズ、45センチ級を筆頭に30〜40センチの良型主体に釣れて大成功でした。

「あのでっけーの、うまかったんべ」
 アカムツ取材に同行してもらった根岸発行人から譲り受けた45センチのお宝は、初めて食べる40センチ超え。そりゃもう、尋常じゃない脂の乗りでメチャうまでした。根岸発行人、ごちそさまでした!

 

これが45センチのお宝です。腹回りが太く重さは約1キロありました

まずは定番の「炙り刺し」です。ガスバーナーで炙るとジュワーッと脂が浮き出てビックリ。アカムツ好きの釣友に教わった、柚子コショウとしょう油でいただきました。これがおいしいのなんの、クセになります!

 

メインの料理は、しゃぶしゃぶにしました

 

 

 

なんといっても刺身で食べられる鮮度抜群のアカムツ。皮が柔らかくなる程度にササッと湯にくぐらせた、レアしゃぶがオススメです!

頭は梨割りにして、身からそぎ取った腹骨や中骨の部位と一緒に煮つけにしました。煮崩れてしまい見た目はトホホな仕上がりですが、材料がいいので味は抜群です