◎近田憲男

 今週も月曜日がやってまいりました。14日、東京でソメイヨシノの開花が発表されました。春の釣り物に注目しつつ、週末の模様から3月中旬の狙い目をピックアップします。

 

 

ヤリ&スルメフィーバー継続中

 

 各地ヤリイカが好模様の中、注目はヤリイカ&スルメイカが爆釣している洲ノ崎沖〜南房エリア、沖ノ瀬、そして浅場で釣り始まった常磐エリア。
 南房~内房出船は白浜沖でヤリイカ主体に好調。トップ50杯前後、手返しがよければ70杯近く釣果がのばせそうです。
 三浦半島出船は洲ノ崎沖、沖ノ瀬ともにスルメイカ主体にヤリイカ2割交じりで絶好調です。洲ノ崎沖を狙った剣崎間口港の喜平治丸では14日、トップ124杯と爆乗り。また沖ノ瀬を狙った葉山あぶずり出船ではトップ80杯前後と乗り活発です。
 常磐エリアは日立会瀬〜鹿島出船で楽しめます。目下は水深70〜90メートル前後でトップ30杯前後。ウネリが高く巻き上げて途中でバレることもあったようなので、海が穏やかになれば多点掛けで楽しめそうです。

 

参照:内房勝山新盛丸

 

 

 

大潮回りがビッグチャンスの東京湾
コマセダイ、一つテンヤ各地で順調

 

 大潮回りで注目の東京湾は観音崎〜走水沖を狙い、一つテンヤ&タイラバで1キロ級を主体に2〜3キロ級交じり。三浦半島走水港の政信丸ではタイラバで4.7キロが上がりました。今日、明日もチャンスです。
 コマセマダイは各地で乗っ込み前哨戦といった好模様。
 内房保田出船、三浦半島剣崎松輪、相模湾腰越出船で0.8〜2キロ級をトップ3枚前後。
 南伊豆ではマダイ&シマアジ狙いで神子元島周りを探り、1〜2キロ前後のマダイに1.5キロ前後のシマアジが上がっています。
 駿河湾沼津沖では1〜1.5キロ前後主体に4キロ級のマダイをキャッチ。
 一つテンヤマダイは常磐、九十九里、外房の各地で1キロ前後を主体に2キロ級交じりで5枚前後で堅調です。

 

参照:三浦半島走水政信丸

 

 

 

タチウオ東京湾で上向き調子
いつまで続く!? 常磐ドラゴン祭り

 

 東京湾ではタチウオが順調。目下は観音崎の水深60〜70メートルを狙い、75~120センチを20本前後。反応はバッチリあるので今後も有望です。
 常磐エリアのタチウオもまだまだ釣れています。指幅4〜5本級の大型主体で食い活発。数を狙うなら手返しのいいジギングが有利です。
 沼津では夜釣りのタチウオが順調。指幅2.5〜5本級を頭20本前後。エサ釣りのほか、サーベルテンヤ、ジギングなどでも狙うことができます。

 

 

ヒラメ茨城〜外房エリアで順調
ライトヒラメ相模湾でゲストも多彩

 

 茨城〜九十九里のヒラメは底荒れとウネリの影響もありサイズは出ませんでしたが、トップ5枚前後と魚影は抜群なので海が落ち着けば期待十分。
 外房では大ビラメやマハタ交じりでトップ3枚前後。今後も型狙が楽しめそうです。
 相模湾ではライトヒラメ船で1キロ前後をトップ2枚前後、ベイトの反応が広範囲に見られるとこのことで海が落ち着けば期待できるでしょう。オオニベ、スズキやアカハタ、オオモンハタ、カサゴ、メバルなどゲストも多く交じります。

 

 

アジ各地で盤石の釣れっぷり

 

 東京湾奥はライトアジが鉄板。横浜〜川崎沖に集中していた東京湾奥は木更津方面で模様が上向いてきて八景沖なども含めて広い範囲で楽しめる。内房金谷や三浦半島横須賀・観音崎方面でもよく釣れているほか、三浦半島城ケ島沖では大アジも上がっている。

参照:内房金谷光進丸

 

 

 

マルイカ各地で乗り順調

 

 外房小湊出船は乗りが安定しており、トップ40杯と楽しめます。
 三浦半島西部では亀城根の水深60〜100メートルを狙いトップ30杯前後とじわっと上昇、出船軒数も増えている。
 沼津では夜釣りでマルイカが楽しめます。直結仕掛けのゼロテン釣法でトップ30杯前後、イカメタルで狙うこともできます。

 

 

 

 

アマダイ相模湾で好模様持続

 

 相模湾のアマダイは引き続き安定して釣れています。
 25〜40センチ級をトップ5尾前後。ゲストも多彩でイトヨリ、ホウボウ、キダイ、ムシガレイなどが交じりクーラーが賑やかに。

 

 

マゴチ良型交じりで食い活発

 

 東京湾のマゴチが好調です。釣り場は海堡周りや大貫沖などで、35~55センチ前後をトップ5尾前後。今後は出船軒数も増えて、春から梅雨にかけて盛り上がるでしょう。また、ルアーで狙う方は東京湾奥深川のさわ浦丸などルアー船や、深川吉野屋などエサ釣りに便乗して楽しむことができます。

 

 

 

イサキ南房で高位安定、東伊豆は初島でスタート

 

 南房で好スタートを切ったイサキは引き続き好調です。洲ノ崎沖などで25〜30センチを主体に35センチ前後の良型交じり。数はトップが規定数の50尾、平均30尾前後と安定して釣れています。
 東伊豆伊東沖のイサキは、週の後半からシマアジが交じり始めました。また、網代出船では本日から初島沖でイサキがスタートしますので、要チェックです。

 

 

 

トラフグ今後も期待十分

 

 トラフグは東京湾で順調に釣れています。鴨居〜久里浜沖で30〜37センチをトップ2尾。今後に期待しましょう。

 

 

オキメバル日立沖を中心に上昇気配

 

 日立〜鹿島ではオキメバルがで活発な食いでした。25〜35センチ前後をトップ30尾。これから春に向けてますます盛り上がっていきそうです。

 

 

 

 

ショウサイフグ鹿島沖で良型主体

 

 鹿島沖のショウサイフグが狙い目です。このところ良型主体にトップ50尾前後をマーク。その後、シケで底荒れしたため苦戦したものの、海が穏やかになれば復調するでしょう。

ルアー青物外房で好調、シーバス東京湾で狙い目

 

 最後にルアー船について。
 外房ではルアー青物が好調です。大原〜勝浦川津出船ではキャスティングでサワラが上がっているほか、ジギングではサンパク(イナダとワラサの中間サイズ)がバリバリ釣れています。
 東京湾ではジギングでシーバス好模様です。落として巻くだけと簡単なのでルアー入門にもおすすめです。

 

 

 

 さていかがでしたか? 今週も狙い目はヤリイカ&スルメイカで間違いないでしょう。そして乗っ込みが間近に迫ったマダイも注目ですし、春に開幕したマゴチ、イサキ、トラフグも見逃せません。
 本日発売の『隔週刊つり情報4月1日号』では、巻頭特集でマゴチ、イサキ、トラフグ、第2特集ではヤリイカ、第3特集ではコマセダイなど盛りだくさんの内容でお届けしていますのでご購読くださいね。